紺青の光おまけ集 (ページ21)

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おまけ20 ページ21

～黒子回想～

ボクがクラスに入ると珍しく火神君が先に登校していた

いつもと違うのはそこだけではなく

何かしらいつも食べてる彼が今日は机に突っ伏している

彼に何かあったのはあからさまだ

黒「おはようございます火神君」

火「…ああ」

返事はしてくれましたが顔はあげてくれません

黒「…何かあったんですか？」

火「……」

彼は黙ったまま授業に入るが相変わらず顔は突っ伏したままで時たま先生に注意され

渋々顔をあげるが今度は窓の外に顔を向けた

黒「…はぁ」

これは重症ですね

このまま部活に出ればカントクから叱られるのは目に見えてます

きっと悩みのタネは…彼女だろう

昼休みに入り火神君は珍しくお弁当を持参していた

いつもは購買までパンを大量に買いに走り行くのに

今日は普通のサイズよりも大きめなお弁当のみで過ごすつもりみたいです

黒「…火神君」

火「…あ？」

黒「話してみませんか？」

火「…何をだよ」

黒「君が抱えてる問題をです」

火「…くだらねぇからいいわ」

黒「くだらない話しなのに君はそんなに思い悩んでいるんですか？」

火「……」

黒「…くだらない話しなんてありませんよ」

火「……昨日Aに会って来た

…お前の誕生会に来ないか？って誘ったんだ

そしたらお前と一緒で”キセキの世代”とのバスケの予定が入ってるって言われたが

終わったら参加してくれる…って

ここまではいいんだけどよ……」

黒「Aさんも誕生会に来てくれるんですね

火神君、人数を増やしてくれてありがとうございます」

火「…ああ

それで……Aがいきなり改まって話があるとか言い出してよ…

好きな奴の事話し出して……

青峰だろ？ってオレから先に聞いたんだ

……違うって言われたかったから先に聞いちまったんだけどよ

…Aが素直に頷いちまったんだこれが」

黒「…火神君はどうして青峰君だと気付いたんですか？」

火「…まぁー最初に気付いたのは桐皇戦後の鍋食った後だったな

そこから…何となく…

青峰かもしんねーな…って思ってきてよ…

A見てたら…分かっちまったよ」

黒「そうですね…

彼女は帝光の時から青峰君に好意を抱いていたみたいですからね」