EP207 ページ10
青峰side
……いきなり少しだけ引き離された
あ？なんだ？！
テツが現れてオレらの間に割り込んできた
黒「バスケやるならまだしも
ケンカですか？」
あ？キレてるだと？
オレのほうがキレてるに決まってるだろーが！
いきなりケンカ売ってきたのはテメェだろ！
……
紫原に言われて一瞬黙っちまった
Aがオレを庇った
どんな顔…
想像がついちまう
けどオレとAの問題だ
紫原が口挟む事じゃねぇ
オレらはまた睨み合ってると
火「オイッ！オマエら何してんだよ！？」
テツだけじゃなく火神も来やがった
ちっまためんどくせぇ奴が現れた
テツに言われ火神は紫原を
テツはオレを抑えてきた
紫「…離せよ火神
ある意味オマエが一番不憫かもね」
は？フビン？
つーかどういう意味だそれ？
あ！？火神の奴またAに告ったのかよ
本当懲りねえ奴
オマエじゃ相手にされねーよ
つーかAがオレ以外を…
紫「そんな事ないよ
…藤ちん…意識してるってオレに教えてくれた」
コイツ…何言ってんだよ
紫原に言われて火神とテツは驚きながらも喜んだ
っなわけねぇよ！！
オレがムカついたからってそんなガセ言ってんじゃねーよ！
Aがオレ以外を意識するわけねぇ！
紫「マジでそう思ってんの峰ちん？
どっか思い当たるからこそ昨日あんな事したんじゃないの？
藤ちんを誰にも取られたくなくて」
…図星だった
Aを誰にも取られたくない
オレは別れてからずっとそう思ってる
紫「まぁそれだけじゃないだろうけど…
それでもさ…峰ちんの行動は間違ってたよ」
さっきとは違い紫原の声のトーンが低くなった
分かってるつーの…
ったく…興醒めだな…
オレはテツを振り払いボールを拾った
分かってる
話す相手はコイツらじゃねぇ
Aだ
さっさと家に戻りシャワーを浴びてベッドに横たわった
どうするか…
迷ったがAにメールした
すぐ返事が来て会う事になった
指定された場所はさっきのストバスコートだ
またここかよ
Aはまだ来てねーな
こんな事ならボール持ってくんだったな
つーか…なんて切り出すかだよな…
やっぱ謝るしかねぇよな
悲しませたのは事実だ
貴「大輝」
考えてるとAが来た
青「…おう」
Aはオレの隣に座ったが
距離は取った
本当はオレなんかと会いたくなかったのかもな
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作者名：ochapy | 作成日時：2018年9月20日 11時
