EP203 ページ6
紫原side
ストバスコートの前を通ると
今一番会いたくない人物が居た
峰ちん…
もしかして藤ちんの事待ってた？
さっき収まった怒りが沸々と湧いて来た
紫「峰ちん」
ストバスコートに入り声をかけた
青「あ？…紫原か
Aは？デートしてきたんだろ？」
紫「オレの背中に居る」
青「は？」
紫「眠くなってオレが背負ってきたの
まだ寝てる」
青「…そうか
まぁ昨日試合だっからな」
紫「それだけじゃないでしょ？」
選手じゃない藤ちんが体力使うわけないじゃん
青「…どういう意味だよ」
紫「言わなくても峰ちんには心当たりあるんじゃん？」
青「…オマエ…まさかAから」
紫「峰ちん。オレと1on1しよ？」
藤ちんには悪いけどオレはやっぱ峰ちんが許せない
青「あ？オマエが1on1？
まぁ…いいけどよ」
紫「藤ちんをベンチに寝かせてくる」
そっとベンチに下ろしてオレの上着をかけた
可愛い寝顔だ
こんな可愛い子を…泣かせるなんて
紫「ゴメンね藤ちん
ちょっと待っててね」
雅子ちんに返し忘れたヘアゴム持ってて良かった
オレは髪を結び峰ちんの所へ戻った
紫「おまたせ」
青「…たかが1on1でヤル気出すの珍しいな」
紫「負けたくないんだよね
峰ちんには」
峰ちんからのOFから始まった
青「で？Aから全部聞いたのか？」
峰ちんがドリブルしながら話しかけた
紫「全部じゃないけど
まぁオレもバカじゃないからなんとなく察しはつくよね」
青「ふーん…そうかよ」
峰ちんがオレを抜きゴールへボールを投げたが
バシンッ！
青「！！」
入れさせるわけないじゃん
青「やるじゃねぇか」
紫「言ったっしょ？
峰ちんには負けたくないって」
今の峰ちんには負けたくない
つーか負ける気がしない
青「オマエがそんな事言うとは思ってもみなかったぜ」
紫「…ねぇ峰ちん
一体何がしたいわけ？」
青「は？」
一瞬隙が出来た
オレは峰ちんを抜き去りゴールへダンクした
紫「まずはオレが先制点ね」
青「……」
紫「で？さっきの質問答えてよ」
青「別に…オマエには関係ねぇだろ」
イラッときた
ボールを放り投げ峰ちんの胸ぐらを掴んだ
紫「関係なくねぇしっ！
大事な藤ちんを悲しませてんじゃねえよ！」
青「あ？たかが同級生だろオマエら
関係ねぇだろ！
つーかテメェのその言い方が前から気に入らねぇんだよ！
大事とか言ってんじゃねぇよ！」
峰ちんもオレの胸ぐらを掴んできた
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作者名：ochapy | 作成日時：2018年9月20日 11時
