EP201 ページ4
紫原side
けど…藤ちんが決めたんなら仕方ないよね…
藤ちんにこれからの事を聞いた
峰ちんにするの？
火神にするの？
……オレって選択もあるんだけど
貴「今は…どちらも選ばない…」
藤ちんが決めたならいいと思う
あんまり自分を責め過ぎないといいけど
優しいから藤ちんは
つーかさ…オレ的に峰ちんが悪いと思うんだけど
自分からフッといて何がしたいんだよ！
藤ちんを悲しませるなよ
貴「あっ君。大輝の事嫌わないで」
こんな状況でも峰ちんを庇う藤ちんは…
優しすぎる
そういう所が昔から好き
オレは思い切って気持ちを伝えた
ずっと…仲良くなったあの頃からずっと
藤ちんが好き
君以上に好きな人はこの先現れないよ
自分の気持ちをしっかり伝えたくて背中を摩ってた手で藤ちんの手を包んだ
壊れない程度にギュと
藤ちんは真っ直ぐオレの顔を見てくれた
泣いてたからか目が潤んでより綺麗だ
貴「ゴメンねあっ君…
あっ君は大事な友達だから」
…大事な…友達か
ゴメンねって言われるとやっぱ悲しいな…
目頭が熱くなってきた
やばい泣きそう…
涙が流れないように顔を上げ空を見た
こんな澄み切った青空なのに…
悔しいな…バスケで負けるのと同じくらい…
大事なって言葉が気になった
ただの友達とかじゃないんだよね？
貴「もちろんだよっ！
あっ君は誰よりも大事な！大事な友達だよ！
私。帝光の時あっ君に声をかけられて
お菓子食べたり研究したの楽しかったし嬉しかったの」
藤ちんに言われて帝光時代の思い出がフラッシュバックした
うん…オレにとって大事な大事な思い出だ
これからも…大事にしたい
藤ちんに伝えたら一気に緊張が緩んでお腹空いた
飲み物買いに行った時クレープ売ってたな
藤ちんを連れて食べ行こうっと
貴「え…私も？」
藤ちんは気乗りしないみたいだけど
匂い嗅いだら絶対食べたくなる
そしたら半分っこしたいなー♪
何食べようかな〜
メニューを見てると
ぐぅ〜
オレじゃない…って事は
藤ちんを見ると顔が赤い
食べる気になったんだ
良かった
やっぱお菓子の力はスゴイ
落ち込んでた藤ちんを助けてくれた
藤ちんはいちごにしたからオレはそれ以外を選んだ
店員「え…こんなに…ですか汗？
時間かかりますよ汗」
まずは藤ちんが頼んだいちごが出来上がればいい
出来上がったクレープを渡すと
貴「ありがと」
オレもクレープを食べたいけど…
まずは藤ちんが食べるのを見守りたい
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作者名：ochapy | 作成日時：2018年9月20日 11時
