モンスター【Ｔ.Ｙ】 (ページ13)

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ストーリー１３ページ13

あなたside

車を降りて私たちは取引先の玄関に向かった。

とても大きな建物で、

山の中ということもあってとても目立ってる。

A｢おっき…｣

今まで私は、

あまり営業や取引にまわったことがない。

それもあって、

とてつもなく手汗がでてくる…

A｢…緊張するね(笑)｣

増田｢……｣

胸に手を当てて必死に心臓を落ち着ける。

がんばれ、私…

私なら、問題なくやってのけれる…

うぅっ…

・

・

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ﾎﾟﾝｯ

A｢えっ…？｣

頭の上に柔らかくて温かい感触。

見上げるとそこには増田の手…

・

A｢＿＿＿＿？！//｣

増田｢そんなに緊張してたら元も子もねぇだろ。

俺がいるんだから、大丈夫。｣

いつものそっけない顔で、

そうボソリといった増田。

・

A｢あっ…うん…｣

増田｢ほらっ、行くぞ｣

増田は私を置いて、スタスタ歩いて行く。

…まってまって？！

頭…ポンポン？！

それはイケメンすぎないか…？

火照った顔に手を当てたまま、

急いで先に行ってしまった増田を追いかけた。