どんな君も-短編-

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キュヒョナの前だし申し訳ないなって思ったりしたけど。

もう目はファンそのもので。


ＲＷ『ちょっと貸して』


ひょい とAさんから僕のアルバムを取り上げて
その辺にあったペンでササッと歌詞カードの表紙をめくった
１ページ目に大きくサインを書いて返した


『わあ・・あ、ありがとうございます！』


すっごくすっごく大切そうにギュッと僕のアルバムを見つめるAさん


ＲＷ『今日も楽しんでいってね』

『は！ありがとうございます！！』


ガバッと音が鳴りそうなぐらい頭を素早く且つ深く下げるAさん


それから少しだけお話しを３人でして
(といってもAさんは照れ屋だからほとんど僕とキュヒョナで話してたけど)

２人は最後に『頑張って』と声をかけてくれて仲睦まじく控室を出て行った。


少しだけ好奇心で廊下にでた２人を扉の陰に隠れながら盗み見ると


『リョウクさんの歌声本当に楽しみです』

ＫＨ『わかるけどさ・・・僕的にはちょっと複雑』

『？』

ＫＨ『・・鈍感』

『？？』

ＫＨ『はあ、嘘、なんでもない
　 Aが喜ぶと思って僕が誘ったし・・』

大きくため息をついて項垂れるキュヒョナ
オロオロするAさん


キュヒョナが振り回されてる・・・くくく


その時Aさんの小さな手がキュヒョナの小指をキュッと握り

『２人でデートが久々で・・
　私浮かれすぎて何か迷惑かけてませんか？』

ＫＨ『っ！！
　 な、なんでもない！夜何食べて帰る！？』

『食べて帰りますか？
　キュヒョンさんの好きなもの作りますよ』

ＫＨ『どっちでも嬉しい』


・・・。


あーあー、

なんだよ


ＲＷ『つまんない』


また控室の中に戻ってソファにどかっと座る


ＲＷ『いいなあ』


あの２人を見てると恋がしたくなる


誰でもいいんじゃなくて

あんな関係になれる相手と恋に落ちたいと思う。


『なに、また独り言？口元緩んでるよ』

またさっきのメイクさんが僕の独り言に返事をする


ＲＷ『なんでもなーい』


２人に向けて・・・

今日も気合い入れて歌っちゃおう。


end.

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