どんな君も-短編-

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なぜそんなに本気で女装を提案したのかは謎だが、
あのヒョン達とひたすら時間と共にすると
全力でお笑いをすることに抵抗がなくなるのだろう。


ＫＨ『ミノも綺麗だよ。黙っていれば。』

ＭＨ『やっぱり声ですか〜ヒョン〜』

ＫＨ『ははは』

ＭＨ『ちょっとトイレ行ってきます。
　 "女子トイレはあっちです"とか言われないかな・・・』

ＫＨ『心配いらないよ、その声なら』


ちぇっ。

俺が断トツで女性らしく仕上がったんじゃないかと思ったが
予想以上に全員美しく仕上がってしまった。


少しいじけながらももう一度さっきの姿見に視線を移すと自分と目が合う。


うん、十分綺麗だ。


ちらりとメイクさんや衣装さんに視線と移し、

ちらりちらりと、誰の知り合いかも知らないがその辺にいた女性に視線を移し、

さらにちらりちらりと、周りにいる女性に視線を移して


またもう一度鏡の自分を見つめる。


ＣＭ『・・・やっぱり！』


綺麗だ！！


ＫＨ『何か言った？』

ＣＭ『いいや・・・♪』

ＫＨ『？』

ＣＭ『写真撮ろうぜ♪』

ＫＨ『お、おう・・？』


携帯のカメラ機能を立ち上げ
内側カメラが作動したことを確認し
少し斜め上に腕を上げると・・・


ＣＭ・ＫＨ『『うわあ！！！！』』


なんと！後ろに！

口角の上がった彫刻のような馬ｄ・・・イケメンの


ＫＨ『シウォニヒョン！！！！』

ＳＷ『あれ？撮らないの？』

ＣＭ『はっ・・・びっくりした・・・』

ＳＷ『僕も入れてよ、両手に花みたいに♪』

いいけど、声かけてくれよ・・・


ＫＨ『ついてきたんですか？』

ＳＷ『可愛い迷子ちゃんがいたから・・あれ？』

ＫＨ『・・え？』


迷子？こんなところに連れてきてもどうしようもないけど・・・。


キョロキョロと周りを見渡すシウォニヒョン

ＳＷ『ちょっと照れ屋さんみたいだね(笑)』


扉の方まで歩いて廊下まで出てから誰かを手招きで呼んでいる。
開いたままの扉の裏側にどうやら隠れているみたいだ。

そして満面の笑みでその"迷子"の肩を抱いて再び戻ってきた。


馬ヒョンに肩を抱かれて現れたのは・・・


ＫＨ「・・・Aっ！」


馬ヒョンとAが俺たちの近くまで来る前にキュヒョナは
小走りで二人の元まで行き、シッシッと馬ヒョンの手を払いのけ(笑)
自分の元へ引き寄せた。相変わらずの様子。


ＫＨ「迎えに行くって言ったでしょ？」

腰をかがめてAに目線を合わせて話すキュヒョナ。


今女装してること忘れてるだろ。

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