どんな君も-短編-

1-CM side ページ1

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すごい・・・覚醒した。


俺って女装しても最強じゃないか？


完成した姿を見ようと姿見の前に立ち目を見開く


肩辺りにある毛先が外側にハネた髪型は可愛く
大胆なスリットの入った真っ赤な衣装は色っぽい

うーん、可愛さとセクシーさを併せ持つ俺！


ＣＭ『下手したら女性の中でも上位に値するのでは・・・？』

鏡の自分と両手を合わせ独り言を呟く


ＭＨ『ヒョン！俺もできましたよ！どうですか？
　 このロングヘアーとか悪くなくないですか？』

まだヒールは履いていないミノがだだだっと足音を立てて俺の横に来た。


ＣＭ『ミノ・・・、俺を見ろよ、女性そのものだろ？』

ＭＨ『わあ、俺には女の子にか見えないです！』

ＣＭ『だろ？』

ミノのよいしょに手の甲で髪を後ろへ払いのけて見せる


ＣＭ『いいか？ミノや。もっとなりきらなきゃ。俺、いや、私みたいに仕草から』

ＭＨ『仕草から・・・』

ミノも髪をかき上げてみる

ＣＭ『そうだ、さっきみたいにドタドタ走るのもいけない』

ＭＨ『ドタドタ・・・』

ＣＭ『ああ、もっと上品にだな・・お前声低いな！』

ＭＨ『声ばっかりはどうしようもないですよ！
　 っていうか本番はリップシンクだから許してくださいよ！』

ＣＭ『そんな生半可な気持ちで舞台に立つのか！』

ＭＨ『ていうかジョンミョニとキュヒョニヒョンはまだですか？』


そういえばまだ姿を見ていないな・・・しかし

ＣＭ『キュヒョナの女装はひどそうだな。』


ジョンミョニは心配いらないだろうけど

ＭＨ『どうしてですか』


今回のメンバーの中で一番女装する機会が多いキュヒョナ。

ＣＭ『下半身が男らしすぎるだろ。
　 このスリットの入った衣装だとあの逞しい足が丸見えだ。』

何度かその姿を見てきたが徐々に完成度が上がっているものの
今回の衣装はなかなか手ごわいぞ。

ＭＨ『なるほど。』


ＫＨ『なるほど。じゃないよ、お待たせ。』


聞きなれた甘い声が聞こえ振り返ると
ブロンドヘアーとやっぱり誰が来てもセクシーな赤い衣装を着た


ＭＨ『ヒョン！』

ＣＭ『キュヒョナ！遅かったな！』

ＫＨ『ああ、ヒョン達に笑われてた・・・』

笑われてると言いながらも可愛がられてたんだろう。


ＭＨ『キュヒョニヒョンもきれいですね〜。
　 ブロンドヘアーが似合ってます』

ＣＭ『俺も思った、もっとひどくなると思ったけど
　 おもしろくないぐらい綺麗だな』

ＫＨ『今回はお笑いナシで本気で女装だ！』


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