私が幸せになるまでの物語 Ⅱ (ページ10)

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57話目の段ページ10

三之助「あんた少しはやるじゃん笑」
『そうですか…?』
三之助「おう滝夜叉丸にイラついたからって走りきるなんて｣
『まぁ…天女だからって理由であんな事言われるのはちょっと悔しかったですから…｡』
三之助「あは、あんた面白いな。」

しばらく三之助君と話していると滝夜叉丸君が近づいてきた。

滝夜叉丸「あの…すいませんでしたあんな事言って」
『平さん…』
滝夜叉丸「…三木ヱ門と同じで私も今までの天女に色々言われていて天女が憎かったんです。だから天女だからすぐに諦めるだろうと…だから走りきった貴方を見てびっくりしています。初日にあった時も睨みつけてしまってごめんなさい。」

『…あああの時ですね、来たばかりでしたし仕方なかったですよ。』
滝夜叉丸「しかしだな…」
『平さんは悪くないです。だから気を落とさないでください…』
三之助「滝夜叉丸があんなに大人しいのおもしれぇ…笑」
滝夜叉丸「こら三之助先輩を付けろ!先輩を!」
『…私がこんな事言うのおかしいけどいつもの平さんが1番いいですよ。』
滝夜叉丸「うざがったり、自慢話ばかりしないで!とか言わないか？」
『言いませんよ？平さんは平さんのままいればいいじゃないですか。』

滝夜叉丸(ああ喜八郎がこの人を気に入る理由わかった気がする…私酷いことしてしまったな)
滝夜叉丸「そうか私は私でいいのか…!Aさん…ありがとう!これからは仲良くしてくれ!さぁ名前で呼んでくれ!」

『滝夜叉丸君…でいいですか？』
滝夜叉丸「敬語もなしでいいぞ!」
その言葉に頷くと嬉しそうに滝夜叉丸君が笑った。
三之助「…お姉さん～滝夜叉丸ばっかりずるい俺も名前で呼んで欲しいな」

三之助君が顔を覗き込んでそう言って来たのでわかったと伝える。
早速始まった滝夜叉丸君の自慢話を聞いていると三之助君が口を開く

三之助「足大丈夫?」
『ん…さっきよりは痛くないよ?けど筋肉痛には絶対なりそう…｡』

小平太「仲良くなれたか？」
『うん仲良くなれたよ！小平太君わざと3人にしてくれたでしょ?ありがとう。』
小平太君にそう言うと細かいことは気にするな！と頭撫でられた。

金吾「お姉さん!僕とも話してください!」
『いいですよ。』
金吾「走ってる時置いていかれると思ってたから僕お姉さんが一緒に走ってくれた時嬉しかったです。」
『置いていくわけないじゃないですか。』
金吾「…え?」