53話目の段 ページ6
翌日仕事を終わらせ図書室へ向かう｡
【図書委員会は怪士丸君だけだよね?仲良くなれるかな…】
図書室に着き声をかける
『Aです。』
雷蔵「あ、Aいらっしゃい!」
きり丸「姉ちゃんこっちこっち!」
きり丸君に手を引かれ中に入ると長次くんの所へ行く
『長次君今日はよろしくね』
長次「ああこちらこそよろしく頼む｡ほら怪士丸…」
怪士丸「あ、、あの今日はよろしくお願いします…」
久作「怪士丸大丈夫だ｡お姉さんは怖くない」
『怪士丸さんよろしくお願いします。』
挨拶を済ませてからみんな作業に戻っていく
私は怪士丸さんと一緒に本を本棚に戻していく作業を任された。
怪士丸「…これお願いします。」
『はいここでいいですか?』
怪士丸「はい…」
【気、気まづい…どうしよう…】
怪士丸「これで最後です…｡」
最後の本を戻しお互い無言になる｡
本棚を見ながら戻し忘れがないか確認していると何かにつまづき転けそうになる｡
雷蔵「A!」
もう少しで本棚にぶつかりそうになった時雷蔵君が支えてくれた。
『雷蔵君ありがとう…｡あ、あの離してもいいよ?』
雷蔵「あぁごめんね!」
【抱きしめられた!恥ずかしい…】
雷蔵「…恥ずかしいねっ」
2人して顔を赤くする
『うん､、雷蔵君顔真っ赤だよ?』
雷蔵「Aも真っ赤だよー(撫で撫で)」
『恥ずかしいもん…』
雷蔵君と色々あったけどど全員作業終わったので集まる。
しばらく話してると声をかけられた
怪士丸「…あ、あの…」
『あ、はいなんでしょうか?』
声をかけると怪士丸さんは何かを決意したのかこちらを見上げる｡
怪士丸「僕…緊張していただけなんです…本当は伏木蔵に聞いてお姉さんと話したかったけど前の天女の事があって怖かったんです…｡でも今日一緒に作業して意地悪してこないし優しいし…伏木蔵の言う通りお姉さんは信じられます､怖がっててごめんなさい。お姉さん僕とも仲良くしてください!」
『怪士丸さん…こちらこそ仲良くしてください｡』
怪士丸「怪士丸でいいです!敬語も抜いてください!」
『そう?ならタメ口で｡』
久作「良かったな怪士丸｡な怖くないだろ?」
怪士丸「はい…!」
雷蔵「あ、そうだAあれ以来本借りてないけど読みたいのないの?」
『実はさっき読みたい本見つけたんだ｡雷君借りていい?』
雷蔵「雷君…!?」
『ずっと夢だったの､友達をあだ名で呼ぶの…駄目かな?』
雷蔵「いいよ!これからそう呼んでくれたら嬉しいな！」
『わかった…!』
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作者名：歌弥乃 | 作成日時：2024年1月2日 14時
