96話目の段 ページ49
学園が見えてきたので台車から降りて3人で歩く｡
『着いた〜！』
文次郎「小松田さん開けてください！」
小松田「あ〜Aちゃんおかえりー！」
「秀作君ただいま!」
秀作君に門を開けてもらい魚を詰んだ台車を食堂へ運ぶ。
『おばちゃんただいまです!』
おばちゃん「あらあらおかえりなさい｡」
仙蔵「魚受け取って来ました｡食料庫に運びますね。」
おばちゃん「ありがとう｡早速夕飯に使うわね。」
魚を食料庫に入れ台車を返し次は学園長の庵に向かう。
ついでに部屋に寄り荷物を置き、学園長とヘムヘムに買ったお土産を持ち向かう。
『学園長先生ただいま帰りました』
学園長「おぉおかえり｡兵庫水軍はどうだった?」
『皆さん優しくしてくれて、海で泳いだり美味しいお魚いただいたり楽しかったです｡海すごい綺麗でした！あ、お土産です｡』
学園長「わざわざすまんな。ありがとう｡」
ヘムヘム「ヘムヘム?」
『仙蔵君達が台車に乗せてくれたから疲れてないよ。』
学園長「今日まで休んでまた明日から仕事頼むぞ。」
『はい。あ、ところで姫華さんは帰ってきましたか?』
ヘムヘム「ヘム〜。」
学園長「帰っては来たんだが、また町に行くと言って出て行ったんじゃ｡」
『……そうなんですね｡』
その後少し話をして部屋に帰ってきた｡
夕飯まであと数時間あるので重さん達からもらった2枚の貝殻を加工する
1枚は穴を開けて町で買った青色の紐で結ぶと首飾りにし、もう1枚はリボンや髪紐に自由に付けられるように小さめの紐で結ぶ。
『義丸さんの簪はリボンと一緒に小箱に入れておこう…大事な時に使おう……｡』
首飾りを付けて縁側で空を見てると誰かが走って来る気配がした｡
しんベヱ「あーお姉さんおかえりなさい〜！」
乱太郎「お姉さん怪我してませんか?」
きり丸「兵庫水軍の皆さんどうでしたか？」
『みんなただいま｡怪我してないし楽しかったよ｡あ、そうだしんベヱ君金平糖ありがとうね｡お礼に饅頭買って来たから食べる?』
3人を部屋に入れると饅頭の箱を開ける
しんベヱ「饅頭〜！いただきます〜！」
『すごい食べっぷりだねっ｡いっぱい食べな｡』
乱太郎「美味しい！ありがとうございますお姉さん!」
きり丸「姉ちゃん首にしてるの何?」
『あ、これ?重さんが貝殻くれたから首飾りに加工したんだ。綺麗な貝殻でしょう?』
きり丸「本当だ〜！キラキラしてる!」
他の一年生にも饅頭を渡すように伝え3人と別れる｡
『楽しかったな｡明日からまた頑張ろ!』
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作者名：歌弥乃 | 作成日時：2024年1月2日 14時
