95話目の段 ページ48
朝ごはん食べて帰る準備していると部屋に網問さんと重さんがやって来た｡
網問「あの､Aさんこれお土産にもらってください」
重「綺麗なの選んだんです｡」
そう言って2人が渡してくれたのは小さい貝殻だった｡
『綺麗…いいんですか?』
重「はい、友達になった記念です｡それに…」
『それに…?』
重「あ、いやなんでもないです(一目惚れしたなんて言えない…)」
網問「重は気にしなくていいですよ｡ではまた後で」
『ありがとうございました｡大事にしますね!』
2人が部屋から出た後準備を終わらせ待ってくれている仙蔵君達の元へ向かう。
【もらった貝殻加工してネックレスにしようかなー】
小屋から出ると兵庫水軍の皆さんと仙蔵君達が居た｡
協栄丸「おー来たか。」
『おまたせしました。わ、お魚いっぱい!』
鬼蜘蛛丸「学園の皆さんで食べてください｡うぷ…」
【あ、だから学園から台車持って来てたのか！学園長先生が頼んのかな?】
『ありがとうございますっ!今回は招待ありがとうございました｡海楽しかったです｡』
協栄丸「こちらこそ急にありがとうな｡Aちゃんと話出来て良かったぞ｡良かったらまた来いよな〜」
『はい!ではありがとうございました〜！』
そう言って仙蔵君達と帰ろうしたら義丸さんに呼び止められた。
義丸「あ、Aさん失礼します。」
『どうしました？』
義丸「髪の毛にちょっとゴミが…はい取れましたよ｡」
『……?ありがとうございます｡』
義丸「今度は2人で町に行きましょうね｡」
義丸さんは近づいて私の耳元でそういうと離れていった
『な、あ…』
仙蔵「…帰るぞA」
『…うん｡』
しばらく歩いて振り返り、まだ見送ってくれていた兵庫水軍の皆さんに大きく手を振りまた歩き出す。
【楽しかったな…姫華様は無事に着いたかな、、】
しばらく歩き町に着くと五年に渡す団子と金平糖のお礼にしんベヱ君達に饅頭を買う｡
2人もそれぞれ買い物を済ませて再び学園に向かって歩き出す。
文次郎「A疲れたなら台車に載っとくか？」
『え、大丈夫だよ?2人と歩くよ｡』
仙蔵「こうゆう時は甘えとけ。ほら」
『う､うんありがとう｡』
台車に乗り髪の毛を整えようと手を伸ばすと髪に違和感があり触ると簪が付いていた。
【簪､､?私簪なんて持ってない……あ、もしかして義丸さん!?】
髪触られてた事を思い出し顔を真っ赤にする。
台車を引っ張ってる2人には気づかれてないようだ｡
【……義丸さん…｡簪大事にしますね｡】
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作者名：歌弥乃 | 作成日時：2024年1月2日 14時
