93話目の段 ページ46
片付けが終わった後借りた寝巻きに着替え小屋から出て近くの岩に座り、海の音を聴きながら夜空を見上げる。
『…はぁ…やっぱり夜空綺麗だな｡』
文次郎「あ、居た。そんな所居るとまた風邪引くぞ」
仙蔵「Aほら羽織っておけ」
『仙蔵君、文次郎君ありがと｡』
私の羽織を受け取り羽織る。
『2人とも今日は連れてきてくれてありがとう!それと姫華様の事ごめんね?仙蔵君私の事助けてくれたよね?申し訳ないよ。。私が弱いから何もいい返せなかったし｡』
仙蔵「そんな事気にするな。末崎が悪いんだからお前が気にする事は無い｡」
文次郎「そうだ｡お前は今を楽しめばいい｡」
【…私が気にしてること分かってるんだ2人は…｡】
『ありがと…あ、そうだ2人とも手出して?』
首を傾げながら手を出した2人の手に金平糖を載せる。
仙蔵「金平糖?これどうしたんだ?」
文次郎「高いやつだろこれ?」
『しんベヱ君がくれたんだ。2人にもおすそ分けだよ｡』
仙蔵「しんベヱ…ま、いっか有難くもらう」
文次郎「ありがとなA」
『うん､本当に今日はありがとう』
3人で金平糖を食べ寒くなってきたので部屋に戻ることにした｡
『2人ともおやすみーまた明日ねっ』
2人「あぁおやすみ」
『早く寝よ〜。あ、姫華様…』
【楽しくて忘れてたけど姫華様と部屋一緒じゃん｡】
姫「待ってたわよ。何仙蔵君達と仲良くしてるのよ。覚えときなさいって言ったわよね?」
『……姫華様のおもちゃじゃもうないので覚えてませんでした』
姫「はぁ?あんたはいつまでも姫のおもちゃなのよ!今日だって網問君達に服貸してもらうし、舳丸君達と楽しく泳いでるし、義丸さんもあんたを気に入るし！それは全部姫がやりたかったやつなの!」
『でも仙蔵君達と出かけてましたよね?やりたいなら何故出かけたんですか、？』
姫「…それは水軍のみんなに話しかけても忙しいとか時間が無いとか言われて避けられてて…でもあんたとは仲良くなってるし…なんなのよあんた!ムカつく!姫の方があんたより可愛いのに!」
『知りませんよ…｡』
姫「姫の邪魔ばかりするあんたが嫌いよ！」
【あ、やべ殴られる。】
『…あれ?来ない…?』
目を開けると重さんが姫華様の手を受け止めてた。
舳丸「Aさん間に合って良かった」
重「警戒しててよかったです｡」
姫「な、なんで2人が…」
舳丸「昼聞こえてたんです。貴方がAさんに夜覚えとけよって言った言葉。」
重「それで夜2人になった時に絶対やるだろうと思って」
姫「!!!」
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作者名：歌弥乃 | 作成日時：2024年1月2日 14時
