私が幸せになるまでの物語 Ⅱ (ページ38)

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85話目の段ページ38

『……あれ…また寝てた?』
寝る前の事を思い出してみる。
【あ、そっか新野先生としばらく話してたら眠くなってそのまま寝ちゃったんだ。】

伊作「起きた?」
『伊作君?あれ新野先生は?』
伊作「新野先生なら用があるからって職員室に行ったよ。体調はどう?」
『薬効いたみたい､喉は痛くなくなったよ。頭はまだ痛い…』
伊作「そっか｡熱も下がったみたいだね？」
伊作君がおでこを私のおでこにくっつけて熱を測る｡
『伊作君…恥ずかしい…近いよ…//』
伊作「…あ!ごめんね!」

【ドキドキする…もう伊作君の馬鹿…!恥ずかしかった…｡】
伊作(…可愛い｡好き…)
なんて2人してドキドキしてると声をかけられた。

三郎次「…善法寺先輩｡池田です｡入っていいですか？」
伊作「あぁ三郎次か｡いいよ」
入ってきたのは三郎次君。目が合うとそらされた｡悲しい…
伊作「どうしたんだい?」
三郎次「Aさんと話したくて。」
伊作「いいよ｡僕ちょっと出てくるからちゃんと言うんだよ。」

伊作君が出ていき2人きりになる｡
『…あの…?』
三郎次「、、悪かった…ごめん｡」
『…え？』
三郎次「…だから悪かった!土井先生と久々知先輩に怒られてやっと悪いことしてたって気づいたんだ…俺前の天女が学園をめちゃくちゃしたのが許せなくて次誰か来たら俺が成敗してやる!排除してやるって思ってて…でもお前は学園を潰そうとしないし、それどころか皆と仲良くなっていってなんで本性出さないだよ!なら本性出してやるって昨日蜘蛛を近付けたりリボン踏みつけたんだ…水被せたのはなかなか本性出さなくてイラついて…まさか風邪ひくなんて思ってなくて…ごめんなさい…ごめんなさい…泣」

泣き出した三郎次君を抱きしめる。
【怒らないであげてって言ったのに…】
『怒ってないし、とっくに許してますよ。池田さんは学園を守ろうとしてたんですよね。昨日逃げる時にごめんなさいって言ってたの聞こえました､それ聞いて本当は悪い子じゃないんだなって思いましたし、気持ちの整理がついてなかっただけなんですよね(撫で)』

三郎次「…ｸﾞｽ…本当は分かってたお姉さんは悪くないって事…みんながAさんと仲良くなっていくたび俺も仲良くないりたいって心では思ってた…でも素直になれなくてあんな事しちゃって…まだ間に合うなら友達になってほしいです…｡』

『ふふこちらこそ友達になってくれたら嬉しいです｡』
三郎次「うん…!お詫びに風邪治るまで俺が看病しますね!」

『ん?』