私が幸せになるまでの物語 Ⅱ (ページ37)

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84話目の段ページ37

『そうゆえば私どうしてここに…ゲホッ』
新野先生「あぁ久々知君が君を運んできてくれたんですよ。」
『兵君が…?』
【そっか襖開けようとして…兵君に悪いことしちゃたな】

新野先生「Aさん咳の他に痛いところはありませんか?」
『少し喉が痛いのと頭が痛いです…』
新野先生「熱もありますね。疲れも溜まっていたのでしょう。」
『そうなんですかね…』
新野先生「今もう昼なので久々知君がお粥持って来るはずです。食べたら薬飲みましょうか｣

兵助「失礼します新野先生｡A起きたか!良かった…」
しばらく待ってると兵君がお粥を持ってきてくれた
お粥を受け取り少し食べる｡
『美味しい…お粥初めて食べたな｡あ!兵君保険室に運んでくれたんだよね。ありがとう｡』
隣に座った兵君に声をかける。
兵助「あぁ気にするな。それより風邪引いたのって昨日水被ったからだよな?三郎次がすまない。」

『…違うよ。池田さんのせいじゃないよ』
兵助「なんで三郎次を庇うんだ?怒ってないのか？」
お粥食べてた手を止めて兵君を見る
『どこに怒る要素があるの?風邪ひいたのは私が体調管理きちんとしなかったせいだしさ。』
兵助「でも…』
『嫌われたりイタズラされたりするのは慣れてるし兵君が背負うことないよ。心配かけてごめんね、でも本当に大丈夫だから｡』
まだ何か言いたそうな兵君を大丈夫だからと落ち着かせる。
兵助「…わかった。でも本当に無理はするな｡」
お粥を食べ終え器を持っていくと言う兵君を見送り薬を飲む。

『苦!!』
新野先生「良薬口に苦しですよ｡頑張ってください｡」
『ぅぅ…頑張ります…』
新野先生「…はいよく飲めました。ご褒美です｡」
新野先生はそうゆうと飴をくれた｡
『ありがとうございます……へへへ…嬉しい｡』

新野先生「ちょっと聞いていいですか?Aさん今まで風邪引いた時どう過ごしていましたか?」
『…言わなきゃダメですか？』
新野先生「言いづらい事ですか?誰にも言いませんから安心してください」

【新野先生なら大丈夫だよね…】

『今まで風邪引いても休ませてもらえなくて、薬も飲んだら駄目だと言われ治るまでは我慢してました。本当に辛すぎた時は隠れて寝てましたね。バレたら怒られていましたけど…』
新野先生「だから今回も隠そうとしてたんですね。」
『…すいません｡』
新野先生「もう我慢しろなんて言う人はいません｡だからこれからは保険室を頼ってください｡」

『……ありがとうございます｡』