私が幸せになるまでの物語 Ⅱ (ページ36)

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83話目の段ページ36

『ゲホゲホ…頭痛い…この世界に来てから初めて風邪引いたな…』

前の世界では風邪ひいても休ませてもらえなかったし薬なんて飲ませてもらえなかった。ただ治るまで我慢していたな…
『…はは懐かしいな…起きなきゃ…』
フラつきながら事務服に着替えてると襖を叩く音がした｡

兵助「A入っていいか?」
『兵君…?ちょっと待って…着替えてるから…』
兵助「…あぁ」
待たせないように着替えて襖を開けようと1歩踏み出した途端目の前が真っ暗になり倒れてしまった

兵助side
三郎次の事を謝りに来てAの着替えを待っているとバタンと大きな音がした｡
兵助「どうした?大丈夫か?」
呼びかけるが返事がないため申し訳ないと思いながら部屋に入ると倒れてるAを見つけた

兵助「…!熱…」
近寄って起き上がらせるとAは顔を真っ赤にして苦しそうに息をしていた。
Aを姫抱きにすると保険室に走る
兵助「すいません新野先生いらしゃいますか!」
新野先生「久々知君どうされました?」
伊作「…えAどうしたの!?」

保険室に着くと新野先生と伊作先輩がいた。2人ともAを見て驚いていたがすぐ落ち着き指示され布団に寝かす。
伊作「身体熱いね…」
新野先生「風邪ですね。久々知君説明してくれますか？」
新野先生にそう言われさっきの事を伝える

新野先生「そうなんですね…今日は保険室で休ませます。2人とも授業行ってらっしゃい。Aさん見ておきますから。」
新野先生にそう言われ保険室を出る｡
そこから学園中にAの事が広まるのに時間はかからなかった。

兵助sideEND

『ん…あれここ保険室…?』
目が覚めたら保険室の布団に居た。周りを見たが誰も居ない
『私どうしたんだっけ?』

姫華父「風邪引いただと?休みたい?そんな事許可するわけないだろ?早く仕事しろよ!」
姫華母「あんたに飲ませる風邪薬なんて無いわよ。やだ!近寄らないで頂戴｡移るじゃないのよ」
姫華「風邪引いたんだって?きゃはっ顔真っ赤で面白いわね!何?少しでいいから寝かせて?嫌に決まってんでしょ？」

姫華父「お前のせいで姫華が風邪引いたじゃないか！どうしてくれるんだ!」
姫華母「だいたいあんたが風邪引くのが悪いのよ？罰として反省するまでここに入ってなさい!」
姫華「…そんまま風邪拗らしてしんじゃえば良かったのに!」

『嫌な事思い出しちゃたな…』

ガラッ
新野先生「おやAさん起きましたか。良かったです」
『新野先生!』