76話目の段 ページ29
声をかけられそっちを見ると黒木君がこちらを見ていた。
庄左ヱ門「はじめまして､お姉さん｡黒木庄左ヱ門です」
『あ、AAです｡』
庄左ヱ門「知っています｡それでお姉さん恥ずかしがり屋なんですか？」
【掴みどころが無い子だな……】
『恥ずかしがり屋というより今までは男性と手を繋ぐとか頭を撫でられるとかされたことないから慣れてないんです…。』
庄左ヱ門「付き合ってた人とかいなかったんですか？」
『いませんよ？前の世界では本当に仲良くしてくれる人いなかったので男性と付き合うどころか話すなんて事も無かったですね｡』
勘右衛門「でも俺達とはちゃんと話せてるよね?」
『……最初は怖かったよ。でもさ友達になったから私も怖がらないでちゃんと向き合おうと思ったんだ｡』
勘右衛門「A…いい子すぎる!ギュ!」
三郎「な、何やってるんだ勘右衛門!」
『……だからそれはまだ恥ずかしいんだってば!』
三君が勘ちゃんを離してくれた
勘右衛門「むー！」
庄左ヱ門「そうなんですね。次の質問いいですか？」
『なんでしょうか？』
庄左ヱ門「どうして貴方は僕達に優しくしてくれるんですか?」
庄左ヱ門君の言葉に彦四郎君も五年の2人も真剣な顔をして私を見る。
『……優しくですか?そうですね｡前の世界であなた達を見ていた時に下級生､上級生関係なくいつも仲良くしていて親とも仲が良くて私の理想の暮らしだったんです｡こんな風にくらしたいな、私に弟や妹が出来ていたらこんな関係になりたいなって思っていたんです。それが理由じゃだめですか？もちろん皆が嫌がったりする事はしたくないから近寄るなとか話しかけないでって言ってくれたら離れますよ？』
庄左ヱ門「それでお姉さんは僕達に優しくしてくれるんですか…納得です｡それじゃ最後になるんですけどお姉さんは学園が好きですか？」
三郎「それは俺も気になる」
勘右衛門「Aが学園を好きでいてくれたら嬉しいな」
彦四郎「そうですね｡」
『もちろん学園大好きですよ。みんなと出会えた事も友達ができた事も初めて経験する事ばかりで毎日新鮮です｡』
庄左ヱ門「お姉さん質問ばかりすいませんでした｡どうしても聞きたかったので…」
『気にしないでいいですよ｡』
庄左ヱ門「僕も呼び捨てでいいですし敬語外してください。」
『分かった庄左ヱ門君』
庄左ヱ門「これからよろしくお願いしますお姉さん｡」
『こちらこそよろしくね。』
三郎「よし委員会始めるぞ!」
『はーい』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 62人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：歌弥乃 | 作成日時：2024年1月2日 14時
