69話目の段 ページ22
しばらくその場にしゃがみこみ涙止まるのを待つ。
『…やっと止まった…｡行こ…』
涙を拭き立ち去った私を見ている人物がそれぞれ居たなんて私は気づかなかった。
???「あの子が噂の子だね…伊作君の言う通り可愛い子だ」
???「あいつがAか…あいつを連れていけば…」
『あ、留三郎君。』
しばらく塀沿いに歩いてると修理している3人を見つけた
留三郎「Aどうした?」
『あ、、様子見に来たの!』
作兵衛「アイツらと手裏剣磨きしてたんじゃないですか?サボりですか?」
『サボりじゃないです…』
作兵衛「は、ほんとかよ」
留三郎「こら作兵衛!」
守一郎「あ!Aさん来てたんですか！」
『…うん様子を見に来たんだ。』
守一郎「そうなのか!｣
留三郎「ん、目赤くないか?どうしたんだ?」
留三郎君が顔覗きこんで来たので急いで顔を逸らす。
『な、なんでもないよ。痒くて目かいただけ!』
留三郎「…(なんか隠してんな。)気をつけろよ。」
【良かったバレてない…泣いたなんて知られたくない…】
『塀の修理もう終わりそうなんだね。』
留三郎「まぁな。手裏剣はどうなんだ?」
『もうすぐ終わるよ。そろそろ戻らなきゃね…｡』
作兵衛「なんでアンタは平太を助けたんだ?ほっとけば良かったんじゃないか?前の天女なら転けたことに対して笑ってたぞ。｣
『…笑うわけないじゃないですか！笑うなんて失礼ですよ。心配でしたしほっとけなかった。それが助けた理由です。』
作兵衛「…」
『それでもまだ富松さんは私の事信じられないですよね。だったらそれでいいです。』
守一郎「作兵衛…」
『留三郎君私戻るね。ごめんねこんな暗い雰囲気にするつもりなかったのに…また後でね！』
留三郎「あぁ…またな」
その場から去るように用具倉庫に戻る。
しばらく走って立ち止まる
『はぁ…今日なんでこんな上手く行かないんだろ!』
???「居たぞ…!」
???「吾輩たちと一緒に来てもらおう。」
『だ、誰ですか?』
稗田八方斎「ドクタケ忍者隊だ!AAだな?」
【ドクタケ!?なんで…?】
『…なんでここに…秀作くん…今日休みだ…』
八宝斎「小松田秀作が休みの日を狙って来たかいがあったな、さぁ一緒に来てもらおうか」
『なんで私…嫌!』
ドクタケ忍者「うるさい!少し黙ってろ」
『んんー！離せ!留三郎君!助けて〜！！』
大声で留三郎君を呼んだが眠り薬を嗅がされ気を失ってしまった。
留三郎「Aどうした!あれいない?これはAが付けてた髪紐…?」
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作者名：歌弥乃 | 作成日時：2024年1月2日 14時
