私が幸せになるまでの物語 Ⅱ (ページ20)

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67話目の段ページ20

勘ちゃん事件の後急いで準備してギリギリ仕事間に合いました…!今日はリボンじゃなくて紺色の髪紐で結んでます。

放課後になり用具倉庫に向かってるんだけど目の前で一年ろ組の平太君が転けました。隣にいた作兵衛君がびっくりしてる。

『大丈夫ですか?』
作兵衛「天女!」
平太「ひ、天女様…こ、怖いよ～」

『…んー私は天女じゃないですよ…それより膝擦りむいてますね…』
平太「あ…本当だ…だ、大丈夫です。」
作兵衛「平太に触るな！」
『待ってください!応急処置だけさせて下さい…これまだ飲んでないので安心してください。』
逃げようとする平太君を止めてもっていた竹筒に入っていた水をかけ砂利を流し手ぬぐいを膝に巻く。

『出来ました…富松さんですよね?一応保健室連れて行ってください。』
作兵衛「…お前は何もしないのか?」
『しませんよ。それより早く行ってください。』
作兵衛君は私を不審がりながらも平太君を保健室に連れて行ってくれた。

【はぁ…まだ疑われてるのは仕方ないけど辛いな。】
とぼとぼしながら歩いてると誰かにぶつかった。

『あ、ごめんなさい。って留三郎君』
留三郎「前見ないと危ないぞ。どうした寂しそうな顔して」
『…ううん何でもないよ。』
【今までは疑われたりされたりするの普通だったのになんで今は寂しいんだろう】
留三郎「おーいA?」
『あ、ごめんごめん気にしないで?』

守一郎「あー！Aさん!やっと会えた!」
『!!!』
守一郎「あ、ごめんなさい､びっくりさせて!俺四年ろ組の浜守一郎です!会えて嬉しいです!」
『嬉しいですか…?』
守一郎「はい!三木ヱ門や滝夜叉丸が自慢のようにAさんの話ばかりするので会いたくて仕方なかったんです!」
『会いたくて?』
守一郎「そうです。話してみたくて!嬉しいです会えて…!」

『ありがとうございます…』
ニコニコしながら話しかけてくる守一郎君最初はびっくりしたけど話してみると面白くてすぐに打ち解けた。

しんベヱ「喜三太待ってよ～！」
喜三太「しんベヱ早く～!お姉さんもう居るよ！」
留三郎「やっと来たか。遅いぞ！そういや作兵衛と平太も遅いな。」

『あ、留三郎君…富松さんと下坂部さんはさっき下坂部さんが転けて膝怪我してたから保健室連れて行ってたよ。』
留三郎「え、大丈夫なのか?」
『応急処置はしたから大丈夫だと思うけど…』
留三郎君に説明してると作兵衛君と平太君が走って来た。

作兵衛「すいません遅れました！」
平太「ごめんなさい…」