58話目の段 ページ11
『一緒に走りきりたかったですし、それに皆本さんと仲良くなりたかったから…』
金吾「お姉さん…やっぱりきり丸が言う通り優しいですね。」
『優しいですか…?』
金吾「はい!僕もお姉さんが大好きになりました!」
『…ありがとうございます皆本さん』
金吾「金吾でいいですよ!それに敬語もなしがいいです!」
『…分かった金吾君これからよろしくね(撫で)』
【やっぱり一年生は可愛いなっ。】
頭を撫でてあげると嬉しそうに擦り寄ってきた。
四郎兵衛「お姉さん僕も撫でて欲しいんだな〜!」
四郎兵衛君が横に座り頭を出してきた。
『四郎兵衛君も可愛いな〜!』
四郎兵衛「えへへー！」
しばらく金吾君と四郎兵衛君を撫でていると小平太君が声をかけてきた。
小平太「暗くなってきたな…そろそろ帰るぞ！A足大丈夫か?」
『分かったー…足は大丈夫…ｲﾃﾃ』
三之助「いや痛そうだけど」
小平太「んもぉ…しょうがないな。ほら背中乗れ!」
『…え!大丈夫だよ!』
【恥ずかしいし……】
滝夜叉丸「でも痛いんだろ?七松先輩もこう言ってる事だし…｣
『で、でも…』
小平太「細かいことは気にするな！」
そう言うと小平太君は私を背中に乗せて走り出す。
小平太「イケイケドンドン〜!!!ほらお前達行くぞー！」
『小平太君早い〜…うぐ…ぎゃああ〜…』
【……あぁ…恥ずかしいし早くて怖いし…早く下ろして〜…】
そんな願いも虚しく小平太君はどんどんスピードを上げていく。流れていく景色を見ているといきなり小平太君が止まる
『うぐ…鼻ぶつけた…どうしたの小平太君?』
小平太君の背中越しに見ると三之助さんが居なくなっていた。
『あれ三之助君は?』
滝夜叉丸「またいつもの迷子か…全くあいつは」
小平太「探してくるから滝夜叉丸パスだ!」
『え、パス…?!!きゃああ!』
滝夜叉丸「うわ…おい大丈夫か…?」
小平太君がいきなり私を放り投げてギリギリで滝夜叉丸君がキャッチしてくれた。
『怖かった……泣小平太君…!って居ないし』
滝夜叉丸「よしよし」
今度は滝夜叉丸君の背中に乗せられたので諦めて2人を待つ。
『滝夜叉丸君私年上なんだけどなんでタメ口なの…』
滝夜叉丸「なんか年上に見えないからな!」
『なによそれ…』
暫くすると2人が戻って来てみんなで学園に帰る。
滝夜叉丸君の背中に乗せられたまま保健室に行ったらやっぱり筋肉痛になっていて鬼の顔した伊作君に怒られました…
でも体育委員会と仲良くなれたので終わりよければすべてよしです。
次は生物委員会だ!
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作者名：歌弥乃 | 作成日時：2024年1月2日 14時
