私が幸せになるまでの物語 Ⅱ (ページ1)

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49話目の段ページ1

あれから数日立ち背中の傷も良くなったので自分の部屋に帰ってきた｡明日から仕事再開出来て放課後は委員会巡りが始まる｡
『何もしないっていうのも暇だな…』

ガラッ!
利吉「A!背中切られたって聞いたぞ!」
いきなり利吉兄さんが部屋に入ってきた｡
『びっくりした…利吉兄さんか､､山田先生から聞いたの?』
利吉「あぁ仕事が落ち着いて久しぶりに来てみたら…なんで黙ってたんだ!傷も残るそうじゃないか、女の子なんだから無茶しないでくれ…」

『ごめんね､､でも一年生を守れなくて後悔するより自分が傷ついてでも助けたかったから。』
利吉「…それはそうかもしれないがAがいなくなったら悲しむ人もいるんだぞ?」
『…うんごめんなさい…』
利吉「分かればいいんだ…ほらおいで」
利吉兄さんが抱きしめてくれて安心したのか寝てしまった｡

利吉「…?…寝てる…ゆっくりおやすみ｡さて行くかまたなA」

ーーーー
『…あれいつの間にか寝てた､､利吉兄さん居ない､ん?手紙､､?』

〈A私は次の仕事に行くよ｡無茶するなよ?お土産に団子を置いておくから食べてな｡また来る｡利吉〉
『利吉兄さん…ありがとう。』

縁側で利吉兄さんにもらった団子を食べながら空を見る｡
【空は昔から私を癒してくれる､､…大丈夫私は変われる…｡】

にゃ〜ん
『あ、クロマメ!来たの?』
あの黒猫正式に学園で飼うことに決まって名前付けていいって八左ヱ門君に言われたんだよね。

『おいでクロマメ』
クロマメは縁側に飛び乗ると膝に乗ってきた

八左ヱ門「おーいAクロマメ知らないか､､ってここに居たのか!」
『八左ヱ門君!』
八左ヱ門「クロマメはAが本当好きだな。隣いいか?」
『うんいいよ!そうだ利吉兄さんにもらった団子食べる?』

クロマメを撫でながら団子を差し出す。
八左ヱ門「いいのか?悪いな、うま!って利吉兄さん…!?」
『でしょ!あーそっか言ってなかった?ｶｸｶｸｼｶｼﾞｶで利吉兄さんって呼ぶ事になったんだ｡』
八左ヱ門「そうなのか､､あの時は利吉さんや先生達に悪い事したな､､｡」
八左ヱ門君が団子食べながら呟く。

『でもさ今は今、昔は昔じゃん?反省したならまた繰り返さないようにすればいいしさ､､!ね?』
八左ヱ門「…そうだな｡ありがとうなA!」
『わぁー髪の毛が!』
八左ヱ門「すまんすまん笑」
八左ヱ門君と笑い合う。
【楽しいな､､友達との日常ってこんな感じなんだ､､!】

さぁ明日から委員会巡りだ!