私が幸せになるまでの物語 (ページ49)

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47話目の段ページ49

い組は授業があるからと教室に行き伊作君と新野先生と五年だけになった｡

新野先生「さて怪我の様子見てみましょうか。」
伊作「五年のみんなちょっと後ろ向いててね。」
みんな頷き後ろを向いたところで服を捲る｡

新野先生「深く切られていて危険な状態でしたが良く持ち堪えてくれました。しかし傷跡は残ってしまいます…」
伊作「生きててくれてありがとうAちゃん」
『ああ元々傷だらけの身体ですから気にしませんよ。こちらこそあの時助けてくれてありがとう｡』
気にしなよ！とか伊作君と五年に言われたが傷跡はしょうがないよと言うとみんな渋々納得してくれた｡

塗り薬を塗ってもらった後新野先生に包帯を巻いてもらう。

伊作「みんないいよ」
新野先生「はい終わりましたよ。暫く保健室に入院してもらい治るまではお仕事休みなさいと学園長先生からの伝言です。」
『わかりました。』

勘右衛門「A毎日お見舞い来るからね！」
兵助「次は豆腐持ってくるな。」
八左ヱ門「なら俺は元気が出る虫料理を……」
《それはやめてあげて!》
三郎「ま、八左ヱ門は無視して私達今から風呂行くからまたな」
『お風呂……?』
雷蔵「僕達ずっと実習してたから今日は休みなんだ。だから今から寝ようと思って。」

『それなのに来てくれたの?』
八左ヱ門「当たり前だろ笑？大事な友達なんだし。」
『……ありがとう…｡』
勘右衛門「ゆっくり休んでね!」
五年が出ていき入れ替わるように六年が保健室に入ってきた｡

留三郎「……起きたかA!」
仙蔵「心配したぞ馬鹿たれ…」
長次「もそ……安心した…」
『ごめんね…ありがとう…』
伊作「ほら小平太、文次郎」

【……?何?】
小平太「Aすまなかった!天女と言うだけで決めつけていたんだ!けど傷負ってまで後輩を助けてくれて違うって分かったんだ…本当にすまなかった…これからは友達として仲良くしてくれないか？」
文次郎「……俺もだ｡あの時怖がらせてしまってすまなかった…あんな風に危険が迫った時後輩を盾に使って逃げるような天女ばかりで自分が傷ついてまで後輩を助けるなんて今までの天女にいなかったんだ｡後輩を助けてくれてありがとう…｡良かったら俺とも友達になってくれ｣

『謝らないでください｡疑われるのは仕方ないですし最上級生として天女を警戒するのは当たり前です。だからお2人は悪くないですよ｡友達になってくれるなら私…嬉しいです。これからは友達としてよろしくお願いします｡』