作り笑顔が下手な君【原神】【放浪者】

番外編「心配」 ページ20

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ほーちゃんの奴 隷？になって数日

旅人の空くんとパイモンちゃんともすっかりマブダチになり
ほーちゃんとも以前より距離が近くなったと思うこの頃



今日も今日とで空くんのお手伝い。
悪さをするエルマイト旅団を懲らしめている






『"純麗(じゅんれい)"！』

私がそう唱えれば、自身の身体から溢れ出る水の力

そして大きな剣となり、敵が立つ地面に深く刺さる

数秒後には強い波の衝撃波が彼らを襲う







『こんなものか』

「いつ見てもAが戦う姿は綺麗だな...」

『褒めるのが上手いねパイモンちゃん。お礼に美味しいご飯を作ってあげよう』

「聞いたか旅人！Aの手作りご飯だ！」

「聞いたよパイモン。Aと放浪者が仲間になってくれて
凄く頼もしいよ。ありがとね」








人を喜ばせる事しか言わないのかこの子は

ほーちゃんも満更では無いような顔してるし








この日はスムーズに事は進み、怪我なく任務を終えた旅人一行だったが
次の日、Aは訓練しようと旅人にもパイモンにも、放浪者にも言わずに森の中へと足を踏み入れた




それが後から後悔することになるとは思ってもいなかったA












『...やば、流石にしくった』




彼女の腕と腹から大量の血が溢れ出ている
自身の治療魔法を使うも、モンスターの攻撃がAを休ませる隙を与えない






『う"ぐッ！』










攻撃で吹き飛ばされたAの身体は
木に強く打ち付けられた




倒れ込むAは痛みを感じながらも近づいてくるモンスターを睨む










『...くそっ。

私の命も、ここまで、かな...』









Aには死というものにあまり恐怖していない
むしろやっと死ねる、とほっとしているのだ






重い瞼を閉じようとした時


強い風と共に、とある少年が空から舞い降りた










「世話の焼ける」

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