十三話 ページ13
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僕の目の前でスヤスヤ寝息をたてながら
寝ているこの女は「危機感」と言うものを理解していないらしい
「全く...無防備にも程がある」
先程まで起きていたのか、手には自身の神の目を握りしめていた
まだ戦った姿は見ていないが、
どうせ無様に弱い攻撃しかしないだろうな、と心の中で嘲笑い
彼女が持っていた神の目を取り上げて
近くのサイドテーブルに置いた
しかし、今日の彼女の態度は少しだけ賞賛に値する
僕が言ったことに対して素直に受け止め、気が利く言動も見受けられた
やれば出来るじゃないか。
僕の率直な感想だった
「...フン。君のそのマヌケな顔が見れるのが僕だけだと思うと滑稽で仕方がないね。
ていうか腹出しすぎ。体調を壊して戦闘に出向けなかったらどうするんだい？自ら僕の足でまといになろうとするなんて。
今度こんな事があったらキツく言いつけてやる」
独り言をボソボソと言いながら彼女の服を直し
布団を首元までかけてあげた
僕にこんな面倒をさせやがって
君にこんな事をしてあげるのも、僕しかいない事を分かって欲しいね
『んっ...』
「！」
...少し驚いた
起きたかと思ったが、どうやら寝返りをうっただけなようだ
『...........お、か...さま...』
「...なんだい」
好奇心で彼女の呼び掛けに答えてみた
『...........い、かな...いで....』
彼女の閉じている目の隙から
スーッと涙が零れた
きっと彼女の血縁者の事で悪夢を見ているのだろう
彼女の寝言、苦しい表情と涙が結びついて、その結論に至った
僕は静かに涙を流すAの頭を優しく撫でた
ゆっくり
優しく
彼女を包み込むように
すると次第にAの顔から苦しさは消え
涙も無く、また気持ちよさそうに寝た
「...やはり面白い。君は他にどんな事で泣いてくれるのかな？」
普段の彼女の顔からこんな苦しそうな表情を
旅人ではなく、この僕が確認出来たことにまたもや優越感と高揚感が僕の中を支配する
『.........ほ、ちゃ』
「...」
僕は嬉しい気分のまま、照明を消して
眠りについた
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櫻井(プロフ) - れいかさん» そういえば夢主の気持ちも曖昧なままですね...。素敵なリクエストありがとうございます！ (2023年1月24日 1時) (
レス) id: 6ccf21ff78 (このIDを非表示/違反報告)
れいか(プロフ) - コメント失礼します！いつも楽しく読ませていただいてます！もしよければ、マシュがモブ子ちゃん（誰）と話してて夢主ちゃんが嫉妬してるのが見たいです！ (2023年1月23日 21時) (レス) id: e20f39b020 (このIDを非表示/違反報告)
櫻井(プロフ) - はくあさん» リクありがとうございます！さては貴方、ドMですね！？(そりゃそうだろ)お揃いですね！(コラ) (2023年1月23日 0時) (レス) @page17 id: 6ccf21ff78 (このIDを非表示/違反報告)
はくあ - 罵倒されたいです...........！(おい) (2023年1月22日 20時) (レス) @page17 id: 3df7a9e742 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：櫻井 | 作成日時：2023年1月10日 0時
