心の傷 ページ12
安田side
僕の心の傷なんて誰にも触れられない
安「お待たせしました」
大「お、ショータ！」
目の前にいたのは僕のクラスの担任大倉先生
安「先生」
大「ショータがこんなところでバイトやってたんとは俺知らんかった」
安「僕がどこでバイトしようが先生には関係ないでしょ？んで、今日はどうします。」
大「はぁ、俺はショータが心配なんやで。学校にもろくに来ないし、クラスそんなに馴染めないんか？先生に話してみ」
安「こんなところまで来て教師ズラを…
言いましたよね？家庭の事情って」
大「ほんまにか？」
安「はい」
嘘、本当はそんなんじゃない
家庭の事情なんて嘘だ、だって俺の家庭終わっとるし、学校に行ってもあいつらにヤられるだけだ
大「…………ショータ、おいで」
俺は大倉先生のいるベッドに座った
大「俺は心配性やから、毎日……時々…ここへ来てええ？」
安「別に来てもいいですよ。けど、僕は普段の客として対応しますけど」
大「それで良い、ショータの顔見れるなら」
大倉先生は笑顔で言った
この先生本当に何考えてんのかわからん
安「お客さん、しよ？」
大「先生って呼んでくれへんとしない」
安「ムカつく…先生、しよ？」
大倉先生はふふと笑った
仕方ないやろ、お客さんの要望に応えんといけへんのは当たり前やから
それから、時間が来るまで深く深くヤッた
大「また来るな！」
安「わかりました。」
ホテルのロビーで手を振る大倉先生
それを見ていたすばるさんがひょこっと受付から顔を出した
渋「知り合いやったか？」
安「はい、僕のクラスの担任です。僕のバイトとかが心配だからってわざわざ」
渋「そうか…ヤス」
安「はい？」
渋「ええ先生やな」
安「まさか」
渋「ここまで心配してくれる先生おらんで？」
安「………」
渋「大事にしな」
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作者名：くねボーイやん | 作成日時：2017年2月14日 1時
