お姉ちゃん。3【名探偵コナン】

失言。 ページ3

次の日。

弟の頼みを断ってしまったため、1日暇になったなと考えながら、アパートのごみ捨て場に向かう。

「あっ!!工藤さん。」
『榎本さん、おはようございます。』

そこでポアロの店員である榎本梓に遭遇。

「梓でいいですよ。堅苦しいし。」
『そうですか。じゃあ私も一花でいいですよ。』

この世界の人間は、結構気さくな人が多い。
やれ殺人犯だのやれ強盗だの犯罪が溢れかえっている中、このような天使がいるのは何とも心強い。

「そう言えば、一花さんって蘭さんとお知り合いだったですよね？」
『あ、はい。弟と同い年で小さい頃よく遊んでいたんです。』
「そうなんですか……。あっ、そうだ！私、毛利探偵事務所の下の喫茶店で働いているんです。
良かったら今度いらしてください。」

天使からの可愛らしいお願いについ頷きそうになるが、１つ気になることがある。

『あの…、そこって若い男の人とかいたりしますか？』
「え？」
『え、いや……。』

しまった。
安室透がいたらどうしようと言う気持ちから変な事を聞いてしまった。

そんなこと、組織の一員である慧に後で聞けば分かることなのに。

(ああああああ、変な人かと思われた!!絶対男目当ての女かと思われた!!)

何も考えずに発してしまった失言に対し、私は頭を抱えた。

〃→←馬鹿。

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