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新一達が日本に帰る日、私達は空港まで見送りに行った。
以前アメリカに行く時と立場が逆で、なんか妙な気分だった。

『また今度こっちおいでよ。今回はあまりゆっくり出来なかったけど、次こそちゃんとお話したいし。』
「でもどうせ、後1年もしないうちにねーちゃん帰ってくるんだろ?だったらその時にでも…」
『え?』
「え?…って何?」
『私、そこまで留学の期間少なくないはずなんだけど…。』
「何言ってるのよ一花ちゃん。一年ちょっとの留学じゃない。あなた来年にはもう日本に帰ってるわよ。」
まあ、私達はここに残るけどねーと言いながら、さらっと次の話題に移した母によって、私はこれ以上追求することができずに新一を見送ったのであった。

――――

「…で?なんで僕のところに来たの?忘れ物?」
『何故かいつもいらんことまで知ってる物知りで情報通な慧に質問です。
私が留学の期間勘違いしてること、気づいてて黙っていたりしましたか?』
「あっ、やっと気づいたの?おめでとう〜!!」
『マジ勘弁してください殴りますよ。』

とか言って本当に殴ろうとは思ってない癖に〜とかほざく慧。こいつ本当に殴ったろか?

「冗談だよ。僕がその事を黙ってた理由は、まあ5割ぐらい面白そうだったからだけど『は?』いや、あの…」
『まあいいや、で?』
最後ので?をやけに強調させて言うと、流石の慧も若干頰を引きひきつらせながら続いての言葉を放った。
「実験だよ。」
『実験?』
「普通、留学に行く前なんて大学から何回も説明を受けるし、親とも話をするだろ?
それなのに、一花は今まで留学の期間を勘違いしていることに気づかなかった。
一花はそこまでバカじゃないし、いくらなんでもおかしいだろう。
これはあくまでも仮定だけど…」





僕らって、ただの傍観者になることはできないようになってるんじゃないかな?

◇とある少女の話◇→←フラグ回収。



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りんご - やっばり、慧くんは相馬たかしをイメージしていたのですね!! (2017年4月17日 0時) (レス) id: f8e55a06ed (このIDを非表示/違反報告)
カヤちゃん - ハルさん» いえいえ(*^^*) (2017年2月16日 20時) (レス) id: 75dc59c505 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - そうですか。勘違いしてすみませんでした (2017年2月16日 17時) (レス) id: 87f773fa19 (このIDを非表示/違反報告)
カヤちゃん - ハルさん» 私が作品を訂正するのは誤字脱字があった時や文脈が可笑しかった時なので多分勘違いです^^; (2017年2月16日 15時) (レス) id: 75dc59c505 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - 以前読んだ時は慧くんはベルモットの息子って言う設定で組織の何らかの事件に一花ちゃんは巻き込まれる。みたいな展開だった記憶があるんですが… (2017年2月16日 8時) (レス) id: 87f773fa19 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:カヤちゃん | 作成日時:2017年1月31日 11時

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