お姉ちゃん。【名探偵コナン】

そういえば。 ページ26

『幹部って…。具体的に誰と仲がいいのさ。』
「そうだねー。まあキャンティとかコルン、あとバーボンぐらいかな？
ジンやベルモットは個人的に苦手だし、そもそもコードネームもない僕なんて見下されてるしね。」

キャンティとコルンか。
幹部の中ではあまり主要な人物ではなかったはず。

問題はバーボン。
後に江戸川コナンとの接触が多くなる人物。
工藤新一の姉の私が組織の人間である慧と一緒にいるところを見られて、バーボンがそれを弟に言ったりなんかしたらかなり面倒なことになる。
待てよ。それを言ったら赤井秀一や灰原哀もかなり危険だ。別に仲良くないにしても顔ぐらい覚えてるだろうし、灰原哀に関しては確か匂いで組織の人間がわかる。
こうやって考えていくときりがない。

あーもー。
『もういっそのことずっとアメリカで暮らすか…。』

そうだ。面倒事を避けるためにせっかくここに来たんだから、その特権をフルに活用しようじゃないか。

「あ、でもアメリカに居たからって絶対安心とは限らないよ。

僕が覚えてる中で、工藤新一がまず初めに接触する組織の人物はベルモット。
原作通り、工藤新一が毛利蘭とともにアメリカの両親に会いに来るのはそう遠くないはず。その時2人は、シャロン･ヴィンヤードの姿のベルモットと出会うことになる。
原作では工藤有希子しか出てこないけど、姉であるお前もきっと同行するように促されるはず。
そうなったら、ベルモットにお前の顔も覚えられるし…っておーい！聞いてる？」
『……(絶句)』

もうどうしようもないと頭を抱える私に、まあ僕も一緒に対策考えるから元気出せと慰めてくれる慧。
相変わらず抜け目ない慧に感謝しながら、私は新一がアメリカに来るようになる時まで、2人で最善の対策を考えた。

グッジョブ。→←〃

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