仲直り。 ページ17
新一とお母さんは、意外と早く帰ってきた。
どうやら阿笠博士の家にいたらしく、すぐ見つかったそうだ。
「仲直りするまで、ご飯なしだからね!!」
まるで子供を叱りつけるような言葉を吐かれ部屋から締め出しされた私達の間に、気まずい空気が流れた。
「ねーちゃん、悪かったよ。俺ちょっとカリカリしててさ。」
先に謝ったのは新一だった。
まあ、確かにこの喧嘩、私は悪気がなかった訳だけどなんとなく負けた感じがした。
『…私こそ、ごめんなさい。』
「いや、ねーちゃんは悪くねぇよ。俺が一方的に『やめて!!もういいから!!』…。」
『ｸﾞｽ…私だって、もう少し言葉を選べば良かった…。』
気づいたら泣いていた。
「お、おい！泣くなって…。」
焦って私を宥める新一。
かえって涙が止まらなくなる私。
『私もね、新一のこと好きだよ。喧嘩になった時、凄く嫌な気分だった。なのに、ごめんね。弟離れとか言って。』
黙って私の頭を撫でる新一。
まだ小さかった頃と比べて、体がしっかりしてきたし、何しろ背は既に私より高かった。
『…新一って、成長したよね。小さい頃とは大違いだ。』
「なんだよ急に…。」
『私は全然成長してないのに、中身とか。』
「ねーちゃん昔から大人ぽかったからな。」
目が合う。お互い、許しあってるのがわかる。
『もう、仲直りってことでいいよね。お腹空いた。』
「俺も。ねーちゃんと喧嘩なんて初めてだったし。」
食卓に着いた時には、もう両親はご飯を食べ終えていた。
お母さんからは仲直りはしたのかと軽く拷問にあったけど、2人でお腹空いたと駄々こねたら少し安心した顔で料理を出してくれた。
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りんご - やっばり、慧くんは相馬たかしをイメージしていたのですね！！ (2017年4月17日 0時) (
レス) id: f8e55a06ed (このIDを非表示/違反報告)
カヤちゃん - ハルさん» いえいえ(*^^*) (2017年2月16日 20時) (レス) id: 75dc59c505 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - そうですか。勘違いしてすみませんでした (2017年2月16日 17時) (レス) id: 87f773fa19 (このIDを非表示/違反報告)
カヤちゃん - ハルさん» 私が作品を訂正するのは誤字脱字があった時や文脈が可笑しかった時なので多分勘違いです^^; (2017年2月16日 15時) (レス) id: 75dc59c505 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - 以前読んだ時は慧くんはベルモットの息子って言う設定で組織の何らかの事件に一花ちゃんは巻き込まれる。みたいな展開だった記憶があるんですが… (2017年2月16日 8時) (レス) id: 87f773fa19 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カヤちゃん | 作成日時：2017年1月31日 11時
