No.40 ページ12
貴「…大輝は、さぁ試合ってどーいう感覚なの？」
話す会話が無くなってしまいつい頭に浮かんだ疑問をぶつけてしまう
青「遊び。」
遊び、ただ一言。
大輝はそう言うと雑誌を顔にかぶせた。
貴「…試合は本気でやらないの…？」
青「本気になっても意味ねーよ」
貴「本気にならないと勝てないよ」
青「本気にならなくても勝ててるじゃねーか」
貴「本気にならないとおもしろくないよ」
青「本気になってもおもしろくねーよ」
貴「本気にならないとつまんないよ」
青「もともとおもんねぇよ…さっきから『本気』『本気』うるせぇーよ…」
青「じゃあ俺の本気を出させてみろよ!Aには無理だろ!!
貴「…そうだね」
私の言った声はいまにも消えそうな大輝に聞こえるか、聞こえないかくらいの小さな声。
大輝には聞こえたようでﾊｯとした表情で下を向いている私の顔を見つめる
貴「ごめんね」
小さな声で謝りその場をあとにした。
廊下に出ると1時限目が終わり生徒が廊下を走ったり歩いたりしている。
この光景をみるのも今日が最後だと思うと少し寂しくなった。
少し涙目になってしまい走って角を曲がったら緑の物体にぶつかってしまった。
緑「…本条か」
貴「真ちゃん…!!」
緑「今日のラッキーアイテムを渡しに行ったのに教室にいないのはどういうことなのだよ」
貴「ごめーんwﾄｲﾚこもってたのww」
緑「ならいいが。今日のお前の運命は最下位だったのだよ。だから…ちょっとは気をつけるのだよ…///」
ツンデレなの…!?
緑がかわいく見えたのは始めてだわ…
本当に今日は最下位だったのかな
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作者名：タコの足 | 作成日時：2016年1月19日 19時
