40 ページ42
そんなこんなで1ヶ月後＿＿＿＿
ﾁﾘﾝ)
『いらっしゃい………どんな商品をお望みで？クラミス殿』
｢イヤだねぇ、“殿”だなんて…
あたしゃぁただの八百屋のババァさ！いつも言ってんだろ？あたしのこたぁ、クラミスばぁちゃんとでも呼んでくれってさ！｣
『いえ、お客様にそんな無礼な口は…』
｢良いんだよ、お堅いねぇ！｣
そう言われ、クラミス殿に腕を叩かれた。
…地味に痛てぇ…
『ところで商品は……(震え)』
「あぁ………いつものやつさ」
『あぁ…(察し)』
“いつものやつ”……それは…
『よっと……
この木の果物、全て採ってしまえばいいんですね!?』
｢そーだよ！よろしくねぇぇ！｣
店で売る
まあ…万事屋からしたら来ても当たり前な依頼だ。
この国で暮らすようになってから、こういった他愛もない依頼をされることが多くなった。
それにしたがって、この国の人と関わることが多くなった。
依頼が増えるのは素直に嬉しいし、沢山の人と関わりを持てるのも嬉しい。
何より、この国の人は俺のことを軽蔑しない。俺だけでなく、軍人に対しても差別的なことは何も無い。
普通、軍人は街に降りることは無いのだが、この国ではそれが一般的になっている。俺にとっては信じ難い事だったが、そのお陰で、国民は軍にとても協力的だ。
『(軍の人間は国民と関わりを持つことで何が国に足りないのかを分析し、実現に向けて努力出来る。
国民は、軍の人間と関わりを持つことでその人物が信頼に足る人材かを見極めることが出来る…)
効率的だ…そして、軍人と国民の間でwin-winな関係を作れる……』
改めて素晴らしい国だと実感した。それに…
『クラミス殿、終わりました』
｢おぉ、そうかい。相変わらず仕事が早いねぇ！はいこれお代。
それとね…この前あんたが採ってくれた果物で、タルトを作ったんだけどねぇ、それが美味しくってさぁ！
今日も作ったから、時間があるなら食べてってくれよ！｣
『ありがとうございます。頂きます』
この国の人は…皆とても温かい……
｢どうだい？美味いかい？｣
『はい、とても美味しいです。流石ですね』
｢ヤダねぇ！照れるじゃないか、この色男！｣
今度は背中をぶっ叩かれた。
『痛てぇ…』
｢あ、ゴメンねぇつい力が…｣
と、笑いながら言っている。
｢あんた、今日城に行くんだろ？｣
『えぇ。そう言われてますから』
｢んじゃ、これ持ってきなよ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 128人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
LIFE(プロフ) - 遥さん» ………あー(やっと気づいた)成程です。ご指摘ありがとうございます！ (2019年7月23日 1時) (
レス) id: ac1248da02 (このIDを非表示/違反報告)
遥(プロフ) - LIFEさん» 二次創作であるため、ご本人様の目につかないようにするためです。 (2019年7月23日 1時) (レス) id: 470ec9ab18 (このIDを非表示/違反報告)
LIFE(プロフ) - 遥さん» 検索避け……ですか？えと……Blと間違われないようにする為にですか？ (2019年7月23日 1時) (レス) id: ac1248da02 (このIDを非表示/違反報告)
遥(プロフ) - 検索避けした方がいいですよ (2019年7月23日 0時) (レス) id: 470ec9ab18 (このIDを非表示/違反報告)
LIFE(プロフ) - 弱々しい勇者さん» わわわ……ありがとうございます！「こうしたい！」というのはあるのですが、中々どうして自分の脳みそが追いつかなくてですね--; 頑張って……2日に1回は更新したいですな← (2019年7月21日 16時) (レス) id: ac1248da02 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：LIFE | 作成日時：2019年5月29日 22時
