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ジミンは突然現れたけれど、配達を要求してきたり連絡を寄越したりなどはなかった。
だから余計に日数が経つごとに疑問符が頭の中に湧いた。

白い向日葵はもう音沙汰無しだからただの悪戯だったという事で無理矢理締め括った。
誰も彼も人を混乱させるだけさせておいて野放しとは。


久しぶりの休日にそんな事ばかり考えているのは勿体無いというものだ。

特に予定はなかったけれど休みにしては早起きしたから、久しぶりにと漢江に来てみた。
ジミンと会った"あの時"以来だ。

川に面した手摺りに手を付けると強い日差しのせいで少し熱かったが、火傷する程ではない。
だからそこに凭れて太陽の光を反射している水面と、背の高いビル、白い雲が浮かぶ青い空、夏の匂いに気を許す。


「、天気いいな…」


目を細めるのではなく瞑ると何処からか花の匂いまで感じる。


「天気いいよね、ほんと」


私の独り言で誰かに同意を求めてなんていない。
なのに返事の様なものが私の右半身の方から聞こえて目を開ける。


「…な、」


何やってるんですか?と、言えなかった。
また、だ。


「天気いいっていうか、ちょっと暑いくらいじゃない?」


ジミンがいる。
間違いだと思いたいがジミンで間違いない。
今日は見た事のある黒いサングラスを掛けていた。

私がここにいるって誰にも教えてない。
そうなると偶然しかないのだ。
この人との偶然は一体何回続くのか。
唖然というより驚愕で何も話せない私にジミンはオレンジの髪をサラサラと風に揺らして。


「こうやってAと何回も偶然会うのすごくない?こういうの偶然じゃなくて運命って言ったほうがいいのかな?」


「、何言ってるんですか…、変わってませんねジミンさん」


微笑むジミンから目を逸らして久々に声に出した言葉は少し緊張していたけれど、変わってない私の言葉だったはず。

だからジミンからはふふふと穏やかな笑い声が聞こえて


「Aもね、安心したけど」


なんて言う。
安心したって変なの。

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設定タグ:BTS , ジミン , 防弾少年団   
作品ジャンル:恋愛
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かむ(プロフ) - リンゴ酢さん» ありがとうございます😌お洒落は初めて言われました!笑 次回作考え中なのでよかったらまた読みに来て下さい! (3月11日 10時) (レス) id: 40531361f3 (このIDを非表示/違反報告)
リンゴ酢(プロフ) - かむさんの小説読みやすくてオシャレ(?)でいつも更新されるのを心待ちにしてます🥹💞これからも楽しみにしてます₍ᐢ•͈༝•͈ᐢ₎♡ (3月11日 3時) (レス) @page32 id: 5c0db9e802 (このIDを非表示/違反報告)
かむ(プロフ) - サマンサさん» ありがとうございます😂ジミンさんかっこつけたいので応援してあげて下さい!笑 (3月9日 21時) (レス) @page20 id: 40531361f3 (このIDを非表示/違反報告)
サマンサ(プロフ) - 70話の会話のテンポ好きです!ジミン応援したくなります! (3月9日 21時) (レス) @page20 id: 78ef7cafd1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かむ | 作成日時:2024年3月7日 20時

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