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どうしたらいいのだろうか。

もうとっくにジミンの事が好きだと言ってしまった方がいいのだろうか。
自意識過剰な気もするけれど、ひまわりやパーカーだけじゃなくて、さっきから聞かされているジミンの言葉はもう"好き"って言ってるように聞こえる。

もしこれが夢でないなら。
夢かもしれないから、ジミンに分からない様に太腿をつねってみた。
痛かった。

ちょっと強くつねり過ぎてデニムの上からそこを撫でる私に、ジミンが'あのさ'と、軽い咳払いを一つ。


「ナリと付き合ってたのは昔の事で、今は何にも、ほんとになーーーんにも、ないからね?」


急にやや険しめな表情で聞いてもない事を喋り出す。


「あと、あ、前にAがうちに来た時にいた女、あれ従姉妹だからね?Aが俺に簡単に女を家に入れるなみたいな事言ってたけど、入れないからね?」


さっきとは打って変わって饒舌で私もたった今まで忘れてた話しまで掘り返した。
まるでテストの誤答を添削してるみたいだ。
とはいえ"従姉妹なんだ"と内心思ったけれど。

その饒舌のままのジミンが'それから'と更に捲し立てる。


「もう分かってると思うけど、俺今好きな人いるから、他の男?例えばジョングギとかに、うつつ抜かされたくないんだよ、分かるでしょ?」


なんて遠回しな言い方。
と思うのにジミンの口から明らかに"好きな人"と聞こえてもはや心臓云々なんてもんじゃない。
自意識過剰なんかじゃないんだから。

答えようがないジミンの言い方と自分の置かれてる状況に頭がおかしくなったのか、咄嗟に立ち上がってしまった。


「、好きな人、が!誰なのか知りませんけど、頑張ったらいいんじゃないですかね!」


自分の気持ちを言うどころか真逆のやつが出た。
過去一番大きく見開いた目をしたジミンも立ち上がった。


「誰なのか分かんないの?!いやA…流石に俺がここまで言って、分かんなかったらやば」


「もういいです、帰ります、もうその話やめて下さい、パーカーも返したのでありがとうございました」


「いやまだ話し終わってないんだけど!ていうかね、肝心な言葉は誕生日に言いたいからそれまで待っ」


「だからもうその話いいですってば!っていうか付いてこないで下さいよ!」


これ以上私の事を煽らないでほしい。
頭が熱いのも心臓が壊れそうなのも、今日の夏の夜のせいって事にしたいから。

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設定タグ:BTS , ジミン , 防弾少年団   
作品ジャンル:恋愛
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かむ(プロフ) - リンゴ酢さん» ありがとうございます😌お洒落は初めて言われました!笑 次回作考え中なのでよかったらまた読みに来て下さい! (3月11日 10時) (レス) id: 40531361f3 (このIDを非表示/違反報告)
リンゴ酢(プロフ) - かむさんの小説読みやすくてオシャレ(?)でいつも更新されるのを心待ちにしてます🥹💞これからも楽しみにしてます₍ᐢ•͈༝•͈ᐢ₎♡ (3月11日 3時) (レス) @page32 id: 5c0db9e802 (このIDを非表示/違反報告)
かむ(プロフ) - サマンサさん» ありがとうございます😂ジミンさんかっこつけたいので応援してあげて下さい!笑 (3月9日 21時) (レス) @page20 id: 40531361f3 (このIDを非表示/違反報告)
サマンサ(プロフ) - 70話の会話のテンポ好きです!ジミン応援したくなります! (3月9日 21時) (レス) @page20 id: 78ef7cafd1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かむ | 作成日時:2024年3月7日 20時

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