検索窓
今日:17 hit、昨日:159 hit、合計:62,685 hit

54 ページ4

「先に何か、俺に聞きたい事あったりしますか?」


'何でも'と、この空間全てが明るくなるような笑顔を見せたジョングクだったが、何でもと言われても何から聞けばいいのやら。

意味もなく見慣れたこの部屋の景色に目を向けた。
その私の頭の中に思い浮かぶのは、ジョングクへの質問ではなくてユンギが部屋に消えていく瞬間だけで。


「じゃあ、とりあえず俺が話しますね」


頼もしいジョングクからの言葉に痛々しい記憶の再生の繰り返しを止める事が出来た。
それからもう一回だけコーヒーを飲むと


「失礼な事って言うのは関係ないってAさんに言った事で、ほーーーーーーんとにそれはシュガヒョンが悪い!メンバーみんななんでそんな事言ったんだって言うくらいユンギヒョンが悪いです」


ユンギヒョンだったりシュガヒョンだったり呼び方が色々なんだ。
そんな今この瞬間に考えなくても良いような事を思う割には、ジョングクの話をよく聞いてる自分がいる。

だから'あの'と口を開いて


「ユンギさんは、メンバーの皆さんにどこまで話してるんですかね?」


ジョングクにやっとまともな質問をした。
私を見たジョングクがいひっと歯を見せて可愛く笑うと


「Aさんに彼氏がいるところまで?です」


「あ、いや!私彼氏いないんです!彼氏じゃなくて!あの、ユンギさんが見たの私の職場のただの同期で…」


やっぱり勘違いしていた。
とはいえ、今ジョングク相手に弁解しても意味がないのだけれど。
ジョングクは'え?'と目を丸くして


「あー…じゃあヒョンの早とちりだったんですね」


ゆっくりと頭をこくこくと縦に揺らしながら納得してくれたから、少し心が軽くなった気がした。
相手はジョングクなのに。

首を揺らし終わったジョングクが私の顔を見て


「Aさんも誤解してる事があると思うんですけど、いや、そもそもシュガヒョンが誤解させたのが悪いんですけど」


そう前置きをして眉頭に一瞬力を込めた。


「ユンギヒョン彼女いないんです、なのにAさんに"上手くいった"なんて言ったの、完全に拗ねてたからですよ」

55→←53



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (217 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
486人がお気に入り
設定タグ:BTS , 防弾少年団 , ユンギ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

かむ(プロフ) - にゃんさん» 最後まで読んで頂きありがとうございます🥹しかも新しいのまで!何回でも読み返して下さい!笑 (4月2日 15時) (レス) id: 5dfe42fd36 (このIDを非表示/違反報告)
にゃん(プロフ) - ユンギさんのお話最高でした!!最高すぎるのでもう一度読み返しに行ってきます!!(今更新中のお話もとても楽しく読んでます!私の日々の楽しみです!) (4月2日 12時) (レス) id: b48cf01a74 (このIDを非表示/違反報告)
かむ(プロフ) - u512さん» 私のペンになんて嬉し過ぎます🥲✨私もいつも終わらせたいような終わらせたくないような気持ちで書いてます!(笑)最後まで読んで頂きありがとうございます🥹 (4月1日 10時) (レス) id: fb7c0dcb39 (このIDを非表示/違反報告)
u512(プロフ) - やはり最高です‼️‼️かむさんペンになってしまいました‼️一生終わらないで欲しいと毎度思ってます‼️最強に拗らせられました‼️‼️これからも楽しみにしています🥹✨ (4月1日 9時) (レス) @page34 id: 37a21340a3 (このIDを非表示/違反報告)
かむ(プロフ) - 苺あめさん» 見てきたかのようななんて嬉しいです🥹こちらこそ読み続けて頂いてありがとうございます! (3月31日 20時) (レス) id: 03d417d136 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:かむ | 作成日時:2024年3月27日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。