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민윤기
도착 하면 연락해(ドチャカミョン ヨンラケ)
(着いたら連絡して)


ユンギのそのカトクは当然確認していたのだけれど、事務所に入る手前で怖気付いて、連絡出来ずに軽く五分は経過した。

正に今日、メンバーに会う日だ。
ジョングクについては多少免疫が出来てるとはいえ、他のメンバーは勿論初対面な訳で。
ユンギを除いて六人勢揃いしていたら卒倒してしまいそうな懸念さえする。

警備員が通報しなさそうな位置でユンギへ電話をかけるかかけまいの状態でいるのだ。
でもずっとこのままでいても_____

と、発信を押してないのにユンギからの着信で手の中の携帯が強く振動した。


「もしもし…」


「もう着いた?着いてない?今どこ?」


"もしもし"も言わないユンギの声は多少痺れを切らしているように聞こえた。


「、着きました、けど…」


「けど何?」


「いやなんか緊張しちゃって…」


「今更。行くからドアの前にいて」


'알았냐?(アラッニャ?)(分かった?)'と聞いたくせに私がうんとかすんとか言う前に電話が切れた。

ただ本当、ユンギの言う通り"今更"で、ここまで来たら行くしかないのは百も承知だ。
だからドアの前に向かいながら、バッグの中から鏡と色付きのリップを取り出して塗り直した。
それから髪もちょっと手櫛で。

鏡をバッグに仕舞ったタイミングで、ユンギが足早に出て来た。
そして私の目の前に立つなり'ん?'と。


「いつもそんな化粧しないくせに、随分とまぁ」


わざとジトッとした目をして見せたユンギの言葉に返す言葉がなかった、事実だから。
でも"随分"ではない。


「マスカラとリップくらいですよ」


だからそこだけ訂正した。


「あーそう、メンバーに会うから気合い入ってんね」


「いやだから、2箇所だけじゃないですか」


ユンギが小さな目を極限まで細めた後で、ゆっくりと鼻から息を吐くと


「まぁいいや、素のA見てるのは俺だけだし」


とか言って、人目も憚らず私の手を何の躊躇もなく握って、事務所のドアへ歩き出した。
解釈の仕方がポジティブだけど正しくその通りで、ユンギの手を握り返した。

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かむ(プロフ) - にゃんさん» 最後まで読んで頂きありがとうございます🥹しかも新しいのまで!何回でも読み返して下さい!笑 (4月2日 15時) (レス) id: 5dfe42fd36 (このIDを非表示/違反報告)
にゃん(プロフ) - ユンギさんのお話最高でした!!最高すぎるのでもう一度読み返しに行ってきます!!(今更新中のお話もとても楽しく読んでます!私の日々の楽しみです!) (4月2日 12時) (レス) id: b48cf01a74 (このIDを非表示/違反報告)
かむ(プロフ) - u512さん» 私のペンになんて嬉し過ぎます🥲✨私もいつも終わらせたいような終わらせたくないような気持ちで書いてます!(笑)最後まで読んで頂きありがとうございます🥹 (4月1日 10時) (レス) id: fb7c0dcb39 (このIDを非表示/違反報告)
u512(プロフ) - やはり最高です‼️‼️かむさんペンになってしまいました‼️一生終わらないで欲しいと毎度思ってます‼️最強に拗らせられました‼️‼️これからも楽しみにしています🥹✨ (4月1日 9時) (レス) @page34 id: 37a21340a3 (このIDを非表示/違反報告)
かむ(プロフ) - 苺あめさん» 見てきたかのようななんて嬉しいです🥹こちらこそ読み続けて頂いてありがとうございます! (3月31日 20時) (レス) id: 03d417d136 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かむ | 作成日時:2024年3月27日 23時

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