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でもその手に触ったのが間違いだった。

ご丁寧に目なんか閉じちゃって、本当に夢のような状況にもキスにも酔い痴れていた。
ユンギが当然私の手に気付いて、指を絡める様に手を繋いできて、そんな行動さえも私の気持ちを昂らせたのだけれど。

一向に離れない唇と押され続ける身体。
それからユンギのもう片方の手が私の腰の辺りを丁寧に支えているんだけれど、それじゃ保たなくて。

ボスンという音と共に私は背中からソファに倒れてしまって、唇は離れたものの、きっとこれは違う。
これはつまり_____


「ユンギさん?」


「何?」


私を起こす気なんてないユンギが私を見下ろしている。
首からシルバーのネックレスが垂れ下がってユラユラと揺れていて。


「今じゃないですよ、今も」


「そう?俺の今じゃないはこないだだけの話だったんだけど」


「順番守って下さいよ…」


「だから守ったじゃん」


「さっき付き合うってなったばっかりです!」


子供じゃないし初めてでもない。
でも駄々を捏ねてこの機会を今日も見逃して貰いたいのは、余りにも急でこんなユンギに耐えられそうにないからだ。

ユンギの目が私を睨む様に見つめた後で、ゆっくりとした呼吸器を一回。


「、잡아(チャバ)
(掴んで)


その後で私に手を差し出してそう言った。
拗ねてる顔だ。

その手をありがたく握らせて貰って身体を起こして生きながらえたと思った。
でもこんなタイミングで私はまた早とちりをしたのだ。

ユンギに起こされた後で待っていたのは背後から抱き締められるという洗礼だったから。
こんな形でソファに座る事になるなんて。

ユンギの腕は私のお腹に巻き付いていて、右耳辺りにユンギの呼吸を感じる。


「A」


そんな距離からユンギの低い声が響いて思わず肩を少し竦めてしまった。
反射的にだったけれど、それもまずかったらしい。

だから名前を呼ばれた次には明らかな溜息が聞こえて


「やっぱ無理、今のはAが悪い」


そこからは、お察し。
私の抵抗なんてユンギの前では、あってないようなものだ。

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かむ(プロフ) - にゃんさん» 最後まで読んで頂きありがとうございます🥹しかも新しいのまで!何回でも読み返して下さい!笑 (4月2日 15時) (レス) id: 5dfe42fd36 (このIDを非表示/違反報告)
にゃん(プロフ) - ユンギさんのお話最高でした!!最高すぎるのでもう一度読み返しに行ってきます!!(今更新中のお話もとても楽しく読んでます!私の日々の楽しみです!) (4月2日 12時) (レス) id: b48cf01a74 (このIDを非表示/違反報告)
かむ(プロフ) - u512さん» 私のペンになんて嬉し過ぎます🥲✨私もいつも終わらせたいような終わらせたくないような気持ちで書いてます!(笑)最後まで読んで頂きありがとうございます🥹 (4月1日 10時) (レス) id: fb7c0dcb39 (このIDを非表示/違反報告)
u512(プロフ) - やはり最高です‼️‼️かむさんペンになってしまいました‼️一生終わらないで欲しいと毎度思ってます‼️最強に拗らせられました‼️‼️これからも楽しみにしています🥹✨ (4月1日 9時) (レス) @page34 id: 37a21340a3 (このIDを非表示/違反報告)
かむ(プロフ) - 苺あめさん» 見てきたかのようななんて嬉しいです🥹こちらこそ読み続けて頂いてありがとうございます! (3月31日 20時) (レス) id: 03d417d136 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かむ | 作成日時:2024年3月27日 23時

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