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ドアを開けない選択肢もあっただろう。
でも、ドアの前にいる"あの"ジョングクをそのままの状態でモニター越しに話し続けるなんて事をやる度胸はない。

だから二、三回深呼吸をして精神を落ち着かせた後で


「、今、行きますので」


そう言ってモニターを切った。
満を持して玄関に向かったが、その膝が小刻みに震えていた。

行きますと言った手前開けない訳にいかなくなったのが現実で、ゆっくりとドアを開けるとユンギよりだいぶ色々と大きい男、いや、ジョングクがそこにいて。


「すいません急に」


'안녕하세요'としっかり腰を曲げて挨拶をした。
バケットハットの奥の目が大きくて写真で見たそのままだ、なんてちょっと感動した。

大きい身体のジョングクは身体に似合わずぽてぽてと歩いて、やたら縮こまってソファに座った。
ユンギはあんなに堂々としてたのに、身体の大きさと態度の大きさは比例しないらしい。


「どうぞ」


コーヒーが入ったマグカップを置くと'どうも'と頭を小さく下げたジョングクがバケットハットを脱いだ。
本当にジョングクだった。
当たり前なんだけれど!

本当にこんな顔の整った人間が存在するんだと緊張よりしみじみとそのパーツに感心していると、目が合った。


「あの、Aさん」


唇にピアスのついたジョングクの口が私の名前を口にした。


「ユンギヒョンが失礼な事言ってすみません」


名前を呼ばれた事に面食らっていたのも束の間だ。
ジョングクは真っ直ぐに私を見てはっきりそう言った。
会って早々にジョングクから謝罪が来るとは、誰が想像出来ただろうか。

でも戸惑っているのは私だけで、穏やかにコーヒーを一口飲んだジョングクは


「俺()が、ユンギヒョンからどんな話聞いてたか、俺が代表で話しに来たんです」


また予想出来ない話をし始めた。

"俺()"?
"代表"?
そこも気になったがユンギがどんな話をしてたかって、そんなのも気にならない訳がなかった。

父親からカトクの返信が来た事も気付かないまま、次にジョングクが何を口にするのかだけに集中していた。

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かむ(プロフ) - にゃんさん» 最後まで読んで頂きありがとうございます🥹しかも新しいのまで!何回でも読み返して下さい!笑 (4月2日 15時) (レス) id: 5dfe42fd36 (このIDを非表示/違反報告)
にゃん(プロフ) - ユンギさんのお話最高でした!!最高すぎるのでもう一度読み返しに行ってきます!!(今更新中のお話もとても楽しく読んでます!私の日々の楽しみです!) (4月2日 12時) (レス) id: b48cf01a74 (このIDを非表示/違反報告)
かむ(プロフ) - u512さん» 私のペンになんて嬉し過ぎます🥲✨私もいつも終わらせたいような終わらせたくないような気持ちで書いてます!(笑)最後まで読んで頂きありがとうございます🥹 (4月1日 10時) (レス) id: fb7c0dcb39 (このIDを非表示/違反報告)
u512(プロフ) - やはり最高です‼️‼️かむさんペンになってしまいました‼️一生終わらないで欲しいと毎度思ってます‼️最強に拗らせられました‼️‼️これからも楽しみにしています🥹✨ (4月1日 9時) (レス) @page34 id: 37a21340a3 (このIDを非表示/違反報告)
かむ(プロフ) - 苺あめさん» 見てきたかのようななんて嬉しいです🥹こちらこそ読み続けて頂いてありがとうございます! (3月31日 20時) (レス) id: 03d417d136 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かむ | 作成日時:2024年3月27日 23時

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