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"どういう事"
なんて聞く権利すらない。
聞く必要さえない。
ジミンの彼女、辞めさせられたスタッフ、先輩が言っていた"気をつけて"の本当の意味。
頭はよく回っている様で回っていない。
ただ7階からエレベーターに乗った瞬間からずっと心臓は異常な程速い。
それから何かが全身から引く様な感覚。
背中にはじんわり汗が滲んでいるのに指先は酷く冷たい。
微動だに出来ない私に先輩は'あ'と手を叩いて
「わざわざ言う事でもないから言わなかったんだけど」
桜色の口紅を乗せた唇が私が求めていない言葉を紡ぐ。
「私の彼氏がジミニなの」
その言葉と同時にさっき私の手を握っていたジミンのその手を何の遠慮も何の疑いもなく握って見せた。
「Aの事は私も信用してるしいつ言おうか考えてたんだけど、良い機会になった」
'ね？'と微笑んだ先輩のそれは私じゃなくて隣のジミンに向けられたものだ。
ジミンの顔なんて見られない。
ただ今の私にも分かる事があるなら、先輩の手を振り解かないジミンが目の前にいる現実。
先輩の言う彼氏がジミンで、ジミンの彼女が先輩だという真実。
「、そう…だったんですね」
何を言ったら正解なのか。
"おめでとう"も違う"なんで"ももっと違う。
そう思ったらただ納得するだけの言葉しか出てこなかった。
家に、帰ろう。
「…じゃあ、私、もう行きますね」
雑に頭を下げて二人に背を向けて歩く。
歩いて一刻も早くここを立ち去りたい。
自分が保ってるうちに。
「ヒョン！」
何とか引き摺るように歩いていた身体がぐっと強く引き寄せられた。
「ヌナは俺の事が好きなんだから邪魔しないでー！」
ロビーに響き渡った透き通った大きな声。
悪戯っぽく笑った声。
私の肩を抱いたジョングクが隣にいた。
私の視線に気付いたジョングクが足早に歩きながらまた少し強く肩を引き寄せて私を見下ろす。
「ごめん、俺嘘つくの下手なの」
小声でジョングクがそう呟いた。
小さく舌を出して悪戯っぽく笑って。
私と耳と同じピアスがジョングクのその唇で光っていた。
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かむ(プロフ) - あこさん» それは作中のジミン氏が泣いて喜ぶやつ言葉ですね🥹最後まで読んで下さってありがとうございました！ (2月29日 7時) (
レス) id: 40531361f3 (このIDを非表示/違反報告)
あこ(プロフ) - 最後の最後でジョングクと付き合うのは予想してなかったです😖⤵ジミンとくっついて欲しかった🥺次はジミンが幸せになるお話をお願いしますm(_ _)m楽しみにしていますね(*^^*) (2月29日 5時) (レス) @page40 id: c61c62757d (このIDを非表示/違反報告)
かむ(プロフ) - Tearさん» レスが遅くなってすみませんㅜㅜこちらこそ最後まで読んで下さってありがとうございます！！ (2月27日 21時) (レス) id: 40531361f3 (このIDを非表示/違反報告)
Tear(プロフ) - かむさん…最高です！本当に最高しか言えないです！素敵なお話ありがとうございます！ (2月24日 22時) (レス) @page40 id: f87fa27e4a (このIDを非表示/違反報告)
かむ(プロフ) - senra1003さん» いやいや恐れ多いですぅぅ…ㅜㅜでもそうやって言って頂けると本当に励みになります(；ω；) (2月23日 9時) (レス) id: 40531361f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かむ
| 作成日時：2024年2月20日 19時
