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タクシーを手配してジョングクをホテルまで連れて行ってもらう事にした。
家族が見送ると言って騒いでいたのをどうにか宥めて私とジョングクだけ外でタクシーを待つ。
携帯に表示されているタクシー到着予定時刻まではあと5分もかからない。
5分もない、なんてまた少し落ち込んだ時'ヌナ'とジョングクが私の肩を小突いた。
「電話番号教えて」
自分の携帯を胸元あたりまで掲げていた。
黒いシンプルなケースが付いたそれは私と同じ機種だと今初めて気付いた。
それから私の電話番号を言うとすぐにワンコール。
携帯の画面にジョングクの電話番号が表示されていて、切ったはずの糸が硬く結ばれて繋がった気がした。
「絶対戻って来てね」
携帯を握り締めているだけの私にジョングクが笑いかける。
とても柔らかい表情。優しい目。
「戻って来るまで俺毎日連絡するからね」
車通りの少ない住宅街にヘッドライトが見える。
オレンジ色の行灯も一緒に近付いてきて、それがタクシーだと分かる。
5分より早く来たようだ。
私のジョングクの前で停ったタクシーの運転手にホテルの名前を告げて状況説明をした上でどうか必ず無事に届けて欲しいと念を押した。
芸能人のジョングクだから、というより、私の大切な存在だから、という意味でだ。
タクシーの後部座席に乗り込んだジョングクが窓を開ける。
「ヌナ、約束ね、毎日連絡するから」
「分かった、分かったから寒いから閉めて」
「あと絶対戻って来て、それも約束」
「…分かったよ、分かったから…」
すぐそこまで春が来てるとはいえ、まだまだ夜は肌寒い。
なのに窓を閉めるどころか少し身を乗り出したジョングクは白い息を吐き出しながら
「ヌナの返事はあっちで聞くから」
'
そう付け足して言うとやっと窓を閉めた。
窓が閉まったのを確認したからかタクシーは走り出してあっという間に見えなくなった。
"ヌナの返事はあっちで聞くから"
何もかもお見通されてるような言葉を思い出してまた首から上が全体的に熱くなる。
家に入るや否や母親と妹が玄関で待機していて意図せず人間の好奇心の凄まじさを体感した。
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かむ(プロフ) - あこさん» それは作中のジミン氏が泣いて喜ぶやつ言葉ですね🥹最後まで読んで下さってありがとうございました！ (2月29日 7時) (
レス) id: 40531361f3 (このIDを非表示/違反報告)
あこ(プロフ) - 最後の最後でジョングクと付き合うのは予想してなかったです😖⤵ジミンとくっついて欲しかった🥺次はジミンが幸せになるお話をお願いしますm(_ _)m楽しみにしていますね(*^^*) (2月29日 5時) (レス) @page40 id: c61c62757d (このIDを非表示/違反報告)
かむ(プロフ) - Tearさん» レスが遅くなってすみませんㅜㅜこちらこそ最後まで読んで下さってありがとうございます！！ (2月27日 21時) (レス) id: 40531361f3 (このIDを非表示/違反報告)
Tear(プロフ) - かむさん…最高です！本当に最高しか言えないです！素敵なお話ありがとうございます！ (2月24日 22時) (レス) @page40 id: f87fa27e4a (このIDを非表示/違反報告)
かむ(プロフ) - senra1003さん» いやいや恐れ多いですぅぅ…ㅜㅜでもそうやって言って頂けると本当に励みになります(；ω；) (2月23日 9時) (レス) id: 40531361f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かむ
| 作成日時：2024年2月20日 19時
