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「おねえちゃん！？」
五月蠅かったのは私の心臓くらいだったのに、急に部屋に響いた大きな声。
閉まってたはずのドアが開いていて妹がいた。
手に持っている色紙で顔を覆って、いや、鼻から下を覆って。
目はしっかり私の上のジョングクを見ていた。
ほんの一瞬全員が凍りついた後で、ジョングクが凄い勢いで上体を起こして。
私は咳払いを一つ、その後でゆっくりと身体を起こした。
「お…おねえちゃん…え…」
「サイン欲しくて来たの？ちょっと待って」
気まずい空気の中ジョングクに説明すると'うんうん'と頷いて口角を上げていたけれど、流石に目は笑えないみたいだった。
生ジョングクとそのサインにかなり興奮したのか妹は大した言葉も発しないままだったが、部屋から出た直後に嘘みたいな大きい声で
「私の義理のお兄さん芸能人かも！」
なんて叫んでるのが聞こえて思わず部屋から飛び出した。
ジョングクが日本語分からなくて良かった。
色々と落ち着かない。
嵐が去ってまた部屋が静かになる。
色々と気まずくて何の言葉からこの空気を変えようかとすっかり空のコーヒーカップを見て思った。
「ヌナ、戻って来てよ」
空気を変えたのは私じゃなくてジョングクだった。
横を見るとソファに浅く座っているジョングクと目が合った。
「、戻りたいけど…仕事もないし、家もないし、まずそれを解決しないことには…」
「仕事ならあるよ」
食い気味のジョングクの返事はまるで確約があるような口調に聞こえた。
「部署の部長さんがヌナが戻って来てくれたら大歓迎って言ってたよ、ヌナが辞めちゃって残念だったって」
それはここにきて初めて聞く話だった。
私がまたあそこで働ける？
そんなの嬉しくない訳がない。
それでも"嬉しい""戻る"とすぐには言えない。
だから'うん'とだけ頷いた。
そんな私を見た後でジョングクはソファから立ち上がった。
「そろそろ帰るよ、明日の朝の飛行機で帰らなきゃ」
壁掛けの時計を確認したら22時を過ぎていた。
口では'そうなんだ'と返したけれど、ジョングクが帰ってしまう現実が酷く寂しく感じた。
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かむ(プロフ) - あこさん» それは作中のジミン氏が泣いて喜ぶやつ言葉ですね🥹最後まで読んで下さってありがとうございました！ (2月29日 7時) (
レス) id: 40531361f3 (このIDを非表示/違反報告)
あこ(プロフ) - 最後の最後でジョングクと付き合うのは予想してなかったです😖⤵ジミンとくっついて欲しかった🥺次はジミンが幸せになるお話をお願いしますm(_ _)m楽しみにしていますね(*^^*) (2月29日 5時) (レス) @page40 id: c61c62757d (このIDを非表示/違反報告)
かむ(プロフ) - Tearさん» レスが遅くなってすみませんㅜㅜこちらこそ最後まで読んで下さってありがとうございます！！ (2月27日 21時) (レス) id: 40531361f3 (このIDを非表示/違反報告)
Tear(プロフ) - かむさん…最高です！本当に最高しか言えないです！素敵なお話ありがとうございます！ (2月24日 22時) (レス) @page40 id: f87fa27e4a (このIDを非表示/違反報告)
かむ(プロフ) - senra1003さん» いやいや恐れ多いですぅぅ…ㅜㅜでもそうやって言って頂けると本当に励みになります(；ω；) (2月23日 9時) (レス) id: 40531361f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かむ
| 作成日時：2024年2月20日 19時
