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ジミンに付いて来てみればさっきまでジョングクといたトレーニング室だ。
「ここなら椅子もあるし時間帯的に静かかなと思って」
ビニール袋を椅子に置いたジミンが言う。
さっきジョングクと私が座った所とは真反対の位置にある椅子だ。
中庭はすっかり雪化粧を施しているが、雪はまだ止む気配がなくそこを更に白く染め上げていく。
「…ジョングギとかAの気持ちじゃなくて」
中庭のそれに気を取られながらジミンの隣に座った瞬間にジミンが口を開いた。
穴が開くほど真っ直ぐに見てくるジミンの目には私が映っている。
しっかりと。
「ただ…、一つずつ近付くにつれて、俺がAを手離せそうになくて、どうにかしたくて」
形の良い眉の間に薄っすらと皺を刻んで、言葉を選んで話してるのか戸惑っているのか。
それでも私から目を逸らそうとはしないから、余計に胸の奥が掴まれる。
なんで私とジミンはこうなってしまったんだろう、と。
「だから…遅いかもしれないけど、ちゃんとしないとってこないだ…」
「ジミナ」
その先は先輩から聞いた事。
口を挟んだ私にジミンの続きが止む。
「…私も、ジョングギとかジミニの気持ちじゃなくて」
押し潰されそうだ。
見つめられる事で心臓が飛び跳ねる程、私には魅力的でしかないその目がこんな苦しい物になるなんて。
「ただ、誰も私のせいで、傷ついたりしてほしくない」
「そんな、誰も傷つかない方法なんてないよ」
ジミンの手が私の手に触れて心臓が勝手に反応する。
なのに反射的に手を引いた。
「…ジミニが傷つく？私がいなくなったら？」
「そうだよ、だから結局誰かが犠牲になって…」
「私達が先に裏切ったのに？何も悪くない先輩が傷つくの？それってしょうがない事？」
ジミンの手から逃げた手は腿の上で硬く握った。
私の言葉がトレーニング室に響いた後、しんと静まり返る。
そして、私の目からジミンの目が逸れた。
ちゃんと置いておいた筈のビニール袋が落ちた音がして、私もジミンから目を逸らした。
「、…分かってたと思うけど…私ジミニの事好きだったよ、でも、それと同じくらい先輩も大きい存在だったの」
ビニール袋を拾って自分で持ってトレーニング室を出た。
想像していたよりずっと痛い。
でもこれが私の贖罪。
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かむ(プロフ) - あこさん» それは作中のジミン氏が泣いて喜ぶやつ言葉ですね🥹最後まで読んで下さってありがとうございました！ (2月29日 7時) (
レス) id: 40531361f3 (このIDを非表示/違反報告)
あこ(プロフ) - 最後の最後でジョングクと付き合うのは予想してなかったです😖⤵ジミンとくっついて欲しかった🥺次はジミンが幸せになるお話をお願いしますm(_ _)m楽しみにしていますね(*^^*) (2月29日 5時) (レス) @page40 id: c61c62757d (このIDを非表示/違反報告)
かむ(プロフ) - Tearさん» レスが遅くなってすみませんㅜㅜこちらこそ最後まで読んで下さってありがとうございます！！ (2月27日 21時) (レス) id: 40531361f3 (このIDを非表示/違反報告)
Tear(プロフ) - かむさん…最高です！本当に最高しか言えないです！素敵なお話ありがとうございます！ (2月24日 22時) (レス) @page40 id: f87fa27e4a (このIDを非表示/違反報告)
かむ(プロフ) - senra1003さん» いやいや恐れ多いですぅぅ…ㅜㅜでもそうやって言って頂けると本当に励みになります(；ω；) (2月23日 9時) (レス) id: 40531361f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かむ
| 作成日時：2024年2月20日 19時
