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トレーニング室のエアコンは止まっているようだったけれど、別に寒いとは思わなかった。
「地下なのに中庭があるんだね」
大きな窓ガラスの向こうにそれがある。
吹き抜けになっていて地下なのにそれなりに明るさがあるのはこれのおかげかと。
屋上庭園程広くないが同じ様に綺麗に剪定された植物達があってシンプルながらも洗練されていて現代風の造りだ。
椅子に座ったまま振り向く形でそこを見る私と同じ様にジョングクもそうした。
「あれからジミニヒョンと話した？」
二人とも見ているのは中庭で。
豪雨で濡れた地面に今度は雪が降り始める。
「ううん、話してないけど…」
「けど？」
ジョングクが私の方を向いたのが視界の端で感じ取れる。
「ジミニが別れるって言ったって先輩に。詳しくは聞けなかったんだけどジミニが私の事…話したって、それでちょっと…」
中庭からジョングクに目を向けるとやっぱり私を見ていた。
その目が動揺してる様に見える。
ジョングクも知らなかった事なのかもしれない。
話すべきじゃなかったかとその目を見て少し後悔した。
この話はやめようという意味を込めてジョングクから目を逸らして再び中庭に目を向けたのだが。
「それで、ヌナは大丈夫なの？」
雪はすぐに本降りになる。
「…大丈夫、じゃないけど私が悪いから、しょうがないって思う。でも、前にジョングギに話したように今こうなっても、私、ジミニの事も先輩の事も嫌いになれないし、仲を壊したいなんて事も思ってない」
ジョングクといると言葉が酷く素直に出て来る。
ジョングクの素直さに釣られているのかもしれない。
「だから、…二人がそうやって揉めたり、こんな風に先輩との仲が拗れる事の方がよっぽどしんどいって、今そんな感じ、」
本当に本心なのだけれどこの場で取り繕った綺麗事の様に聞こえないか心配だった。
ジョングクから何の返事もなかったから。
急に自分の韓国語が下手になった様な気がした。
けれど数秒の沈黙の後でジョングクが'そっか'と呟いて。
「前にも言ったけど、ヌナは悪くないよ。ありきたりだけど、誰が何を言っても俺は絶対そんな事思わないから」
'
ジョングクの手はいつも温かい。
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かむ(プロフ) - あこさん» それは作中のジミン氏が泣いて喜ぶやつ言葉ですね🥹最後まで読んで下さってありがとうございました！ (2月29日 7時) (
レス) id: 40531361f3 (このIDを非表示/違反報告)
あこ(プロフ) - 最後の最後でジョングクと付き合うのは予想してなかったです😖⤵ジミンとくっついて欲しかった🥺次はジミンが幸せになるお話をお願いしますm(_ _)m楽しみにしていますね(*^^*) (2月29日 5時) (レス) @page40 id: c61c62757d (このIDを非表示/違反報告)
かむ(プロフ) - Tearさん» レスが遅くなってすみませんㅜㅜこちらこそ最後まで読んで下さってありがとうございます！！ (2月27日 21時) (レス) id: 40531361f3 (このIDを非表示/違反報告)
Tear(プロフ) - かむさん…最高です！本当に最高しか言えないです！素敵なお話ありがとうございます！ (2月24日 22時) (レス) @page40 id: f87fa27e4a (このIDを非表示/違反報告)
かむ(プロフ) - senra1003さん» いやいや恐れ多いですぅぅ…ㅜㅜでもそうやって言って頂けると本当に励みになります(；ω；) (2月23日 9時) (レス) id: 40531361f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かむ
| 作成日時：2024年2月20日 19時
