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「え…移動、ですか？」
「そ、Aもだいぶ仕事に慣れてきたから他のスタッフもあいつに育てて貰おうと思ってね」
部長の話に特に違和感はなかった。
納得できる説明だったが、タイミング的に偶然とは思えなかった。
デスクだけの移動とはいえ、だ。
まるで私の状況を表しているみたいな悪天候の日。
あの時先輩から言われた言葉は現実で間違いないけれど、仕事で接する時はいつもと変わりがなかった。
だから心のどこかで違うって期待があったのかもしれない。
が、こういう形でやはり現実だったと再確認した。
「、ありがとうございました」
デスクの片付けをし終えた後で先輩にそう頭を下げてみたのけれど'そう'という言葉しか返って来なかった。
なんでこんな事になったか、なんて。
自分が一番よく分かってる。
私が招いた事だ。
全部。
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:
:
最近の天気がまるで私にリンクしているかの様に安定していない。
「あー…最っ悪…」
出来る限りの全速力で走ったのだが、ゲリラ豪雨に見舞われて頭の先から全部ずぶ濡れだ。
チャックのないバッグでも知らずに死守していたのか割と無事でそれだけでも良かったと思うしかない。
所用で外に出なければならなくて、社に戻るタイミングでこれだったのだ。
独り言で口に出した通り"最悪"なのだ。
「、こんな状態で、どうやって帰れと…」
独り言の愚痴が止まらない。
もうとっくに大半の人は退勤してる時間。
辛うじて残ってる人はそれは勿論いるが、私の独り言を偶然聞ける人は居ないくらいの人数だろう。
あまり意味をなさないと分かりつつもバッグの中のハンカチでとりあえず髪から垂れる水滴を拭きながらエレベーターが来るのを待つ。
「…え」
エレベーターのドアが開いて声を漏らしたのは私ではない。
「どうしたの？！」
私を見るなり丸い目を更に見開いたジョングクが慌てている。
「さっきすっごい雨が降って来てそれで…」
「何やってんのもう！」
濡れているのはジョングクじゃなく私なのに。
私よりジョングクの方が慌てて見える。
何の気なしにエレベーターに乗り込もうとした私の手をジョングクの手が掴むと階段の方へ走り出した。
ジョングクの髪がまた少し伸びた様な気がした。
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かむ(プロフ) - あこさん» それは作中のジミン氏が泣いて喜ぶやつ言葉ですね🥹最後まで読んで下さってありがとうございました！ (2月29日 7時) (
レス) id: 40531361f3 (このIDを非表示/違反報告)
あこ(プロフ) - 最後の最後でジョングクと付き合うのは予想してなかったです😖⤵ジミンとくっついて欲しかった🥺次はジミンが幸せになるお話をお願いしますm(_ _)m楽しみにしていますね(*^^*) (2月29日 5時) (レス) @page40 id: c61c62757d (このIDを非表示/違反報告)
かむ(プロフ) - Tearさん» レスが遅くなってすみませんㅜㅜこちらこそ最後まで読んで下さってありがとうございます！！ (2月27日 21時) (レス) id: 40531361f3 (このIDを非表示/違反報告)
Tear(プロフ) - かむさん…最高です！本当に最高しか言えないです！素敵なお話ありがとうございます！ (2月24日 22時) (レス) @page40 id: f87fa27e4a (このIDを非表示/違反報告)
かむ(プロフ) - senra1003さん» いやいや恐れ多いですぅぅ…ㅜㅜでもそうやって言って頂けると本当に励みになります(；ω；) (2月23日 9時) (レス) id: 40531361f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かむ
| 作成日時：2024年2月20日 19時
