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"あれは本当の事だから"
まただ。
ジョングクの言葉は今までにも何度も強く反芻した。
また、今回も。
考えても冗談にしか思えない。
でもジョングクが冗談を言っている様にも見えなかった。
いやでも有り得ない、いやでも…
と、堂々巡りを繰り返しているうちにまた何日か過ぎた。
その間、ジョングクにもジミンにも会ってない。
そのせいか想像よりも自分の心が穏やかなのが分かった。
結局私は"こっちの人間"なんだと思う。
嫌じゃない。
本来あるべき姿。
穏やかじゃない点があるとすれば、まだ一人歩きしているジョングクと私の噂だ。
堂々と声を掛けられる事は無かったものの、特に自分の後ろ半分にはまだ痛い視線をひしひしと感じる瞬間がある。
ジョングクにもジミンにも会わない方がいい。
それが一番良い方法だ。
「A」
仕事がひと段落して伸びをしたところだった。
先輩に話しかけられて首のストレッチをし損ねる。
'はい'と答えて振り向くとそこには初めて見る表情をしている先輩がいた。
無表情のようだけども目には力強さがあって、でも良い表情ではない事はすぐに分かる。
「先輩？どうしました？」
顔だけを向けてたが只事じゃなさそうで椅子ごと向き直る。
「何したの？」
主語がない言葉が返ってきて戸惑う。
仕事で何か重大なミスをしたのか。
真実を知りたくて口を開きかけたが失敗に終わる。
何故なら先輩が'ジミニに'と付け足したからだ。
頭の中が真っ白になる状況になったのは初めてだ。
周りのスタッフの声が聞こえなくなる。
「…気をつけてって言ったのに」
先輩から一度目を逸らしたらもう見れなかった。
それでも冷たく重い言葉は降ってくる。
「ジミニに…別れようって言われた…他に気になる子ができたからって…」
外で大きな雷が鳴った。
「…Aって…ジミニが言った名前、この会社にあなたしかいないのよ…」
大きな窓ガラスにバラバラと強烈な音を立てて大粒の雨まで降り出した。
「、悪いけど…別れないし、私Aの事…絶対許さないから」
また大きな雷鳴。
すぐ近くで落ちた音だ。
その音で先輩の言葉が聞こえなければ良かったのに。
"気をつけなかった"私に穏やかな時間なんてあるわけなかったんだ。
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かむ(プロフ) - あこさん» それは作中のジミン氏が泣いて喜ぶやつ言葉ですね🥹最後まで読んで下さってありがとうございました！ (2月29日 7時) (
レス) id: 40531361f3 (このIDを非表示/違反報告)
あこ(プロフ) - 最後の最後でジョングクと付き合うのは予想してなかったです😖⤵ジミンとくっついて欲しかった🥺次はジミンが幸せになるお話をお願いしますm(_ _)m楽しみにしていますね(*^^*) (2月29日 5時) (レス) @page40 id: c61c62757d (このIDを非表示/違反報告)
かむ(プロフ) - Tearさん» レスが遅くなってすみませんㅜㅜこちらこそ最後まで読んで下さってありがとうございます！！ (2月27日 21時) (レス) id: 40531361f3 (このIDを非表示/違反報告)
Tear(プロフ) - かむさん…最高です！本当に最高しか言えないです！素敵なお話ありがとうございます！ (2月24日 22時) (レス) @page40 id: f87fa27e4a (このIDを非表示/違反報告)
かむ(プロフ) - senra1003さん» いやいや恐れ多いですぅぅ…ㅜㅜでもそうやって言って頂けると本当に励みになります(；ω；) (2月23日 9時) (レス) id: 40531361f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かむ
| 作成日時：2024年2月20日 19時
