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ジミンが去った後でまた風が一回強く吹く。
泣かなかった、ちゃんと。
その風で少し潤んだ目も乾きそうな気がした。
「なんで俺がここに来たか分かる？」
さっきまでジミンがいた場所にジョングクが立っている。
唐突な質問に私のは当然首を横に振る。
ジョングクは'そうだよね'とほんの少しだけ微笑んで
「さっきヌナの部署に行ったら戻って来てないって聞いたから、ここかなと思って」
なんてあっけらかんと言うから"信じられない"という表情をせずにはいられなかった。
「行ったの？！え…もしかしてジョングギは今の状況知らないの…？」
「いや、知ってるよ？俺も色んな人から聞かれたし」
「じゃあなんで…」
わざわざ自分から火種を大きくする様な事を−−−
もう忘れ物はないし、業務的にも私とジョングク間で直接関わり合わなければいけない様な事もない。
今頃部署内は鎮火しかけた火が再燃しているであろう。
なのにジョングクときたら寒さに少し鼻を赤くして明後日の方を向いて。
「別に？ただヌナが元気かなーと思って」
元気かどうか確かめる為だけに？
わざわざ？
何週間も会わない事なんて今までだってあった。
今だって別に一ヶ月も二ヶ月も経ったわけじゃないのに−−
「ピアス、似合ってるね」
悶々とする私がおかしいかの様にジョングクは全く脈絡のない話題を出した。
「、いや今ピアスの事なんか言ってる場合じゃ…」
私には気をつけろと散々言っといて自分の事に関しては危機管理能力が低いのか、なんて思いながら溜息を吐いた。
鼻を啜ったジョングクに釣られて私も鼻を啜る。
「俺は大丈夫だけど、ヌナが大丈夫じゃなかったらダメじゃん」
ポケットから手を出したジョングクは自分のその両手を息で温めた後で私の両頬を包んだ。
冷えてた頬が徐に温かくなる。
ジョングクの丸い目が私を見てる。
「あれは嘘じゃなくて本当の事だから、俺は大丈夫なの」
ジョングクの言う"あれ"が何を指すのか。
何が大丈夫なのか。
ジョングクもジミンも関わらないはずの人物だったはずなのに、何故私の頬には今ジョングクの両手があるのだろう。
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かむ(プロフ) - あこさん» それは作中のジミン氏が泣いて喜ぶやつ言葉ですね🥹最後まで読んで下さってありがとうございました！ (2月29日 7時) (
レス) id: 40531361f3 (このIDを非表示/違反報告)
あこ(プロフ) - 最後の最後でジョングクと付き合うのは予想してなかったです😖⤵ジミンとくっついて欲しかった🥺次はジミンが幸せになるお話をお願いしますm(_ _)m楽しみにしていますね(*^^*) (2月29日 5時) (レス) @page40 id: c61c62757d (このIDを非表示/違反報告)
かむ(プロフ) - Tearさん» レスが遅くなってすみませんㅜㅜこちらこそ最後まで読んで下さってありがとうございます！！ (2月27日 21時) (レス) id: 40531361f3 (このIDを非表示/違反報告)
Tear(プロフ) - かむさん…最高です！本当に最高しか言えないです！素敵なお話ありがとうございます！ (2月24日 22時) (レス) @page40 id: f87fa27e4a (このIDを非表示/違反報告)
かむ(プロフ) - senra1003さん» いやいや恐れ多いですぅぅ…ㅜㅜでもそうやって言って頂けると本当に励みになります(；ω；) (2月23日 9時) (レス) id: 40531361f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かむ
| 作成日時：2024年2月20日 19時
