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泣きそうだった理由は一つだ。
私には何も言う権利がないとか、現実の関係はただキスをしただけの関係だとか、そんな事じゃない。
"ただ好きになっただけ"
そう言う事さえ出来ない事だ。
本心でジミンと先輩の仲を拗らせたくないし、これ以上惨めな思いもしたくない。
ジョングクだけが知って認めてくれた事実があるのに、どうしようも出来ない。
「…そういうつもりじゃ、」
歯切れの悪いジミンの言葉。
何を聞いても何を言われても今の私には拒む選択肢しかない。
'じゃあどういうつもり？'と責めたところでまた'ごめん'と返ってきたらそれこそもう涙は止められなさそうで。
「…こういう事になっちゃったけど、浮気とかそんなつもりじゃなくて…Aにはちゃんと、もっと話してからって思ってたんだ、けど…」
ジミンが鼻を啜って言った。
「、もういいから…ジミニ風邪ひくよ…」
「いや大丈夫だから、待って話聞いて」
「これ以上話したって何にも…」
ジミンの力はこんなにも強かったんだ。
手首を引いてみても振り解けない。
そんな些細な事さえ今初めて知ったのだ。
そんな関係にこれから何の進展があるというのだろう。
唇を噛み締めた瞬間、目の前のジミンが誰かに頭から黒いアウターを被せた。
そのせいでジミンが私の手首を離したのだ。
「アウターも着ないでこんな所にいたら風邪引くよ」
頭に掛けられたアウターを取ったジミンに微笑んでそう言ったのはジョングクだった。
それからデニムのポケットに両手を入れてジミンと私を交互に見て
「何の話か分かんないけど、今日はここまでにしたら？」
'寒いし'と付け足して首をすくめてわざとはぁーと白い息を吐き出して見せた。
この場を切り抜けられるきっかけをジョングクが作ってくれた。
けれどアウターを羽織ったジミンは'ジョングガ'と怪訝な表情を浮かべていた。
「悪いんだけど、どうしても今Aと話したい事が…」
そしてからジョングクの提案を真っ向から拒否する言葉を口にした。
のだが、ジョングクがすかさず'ヒョン'と遮る。
「ここに来る前、…捜してたよヒョンの事」
ジョングクは"誰が"の部分を言わなかった。
でも、ジミンの目が一瞬だけ私を見た後でまた'ごめん'と残して去った事で相手は先輩なのだと分かった。
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かむ(プロフ) - あこさん» それは作中のジミン氏が泣いて喜ぶやつ言葉ですね🥹最後まで読んで下さってありがとうございました！ (2月29日 7時) (
レス) id: 40531361f3 (このIDを非表示/違反報告)
あこ(プロフ) - 最後の最後でジョングクと付き合うのは予想してなかったです😖⤵ジミンとくっついて欲しかった🥺次はジミンが幸せになるお話をお願いしますm(_ _)m楽しみにしていますね(*^^*) (2月29日 5時) (レス) @page40 id: c61c62757d (このIDを非表示/違反報告)
かむ(プロフ) - Tearさん» レスが遅くなってすみませんㅜㅜこちらこそ最後まで読んで下さってありがとうございます！！ (2月27日 21時) (レス) id: 40531361f3 (このIDを非表示/違反報告)
Tear(プロフ) - かむさん…最高です！本当に最高しか言えないです！素敵なお話ありがとうございます！ (2月24日 22時) (レス) @page40 id: f87fa27e4a (このIDを非表示/違反報告)
かむ(プロフ) - senra1003さん» いやいや恐れ多いですぅぅ…ㅜㅜでもそうやって言って頂けると本当に励みになります(；ω；) (2月23日 9時) (レス) id: 40531361f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かむ
| 作成日時：2024年2月20日 19時
