第３４話 別れ･そして次へ ページ35
A「シンア、私達そろそろ出ないと…」
しばらく外の話をしていたが(一方的に)
ヨナと白龍の気配を感じた
シンア「……あぁ」
悲しそうに呟き、立ち上がる
シンア「出口まで送る」
面を持ち、手を差し出してくる
その手を握り黙ってついていく
シャインとチダイも黙ってついてきた
やはり、シンアの手は温かった
きっと優しさから伝わって来るのだ
でも伝わってくるのはそれだけではない＿＿
A「シンア」
名を呼べば真っ暗の中振り返る
どんな表情をしているのかわからないが…手が震えていた
A「大丈夫よ」
ぎゅっと手を握り返すと震えていた手が止まった
シンア「ありがとう、A」
そういってシンアは面をつけた
暗かった視界が明るくなっていく
面をかぶったシンアは堂々と外に出ていく
里人「！」
シンアをみた人は後ずさっていった
その顔は血の気が引いていた
何か恐ろしいものでも見たような顔だ
里人「こ、こっちにくるな！！」
そういって武器を向けて来るものもいた
シンアは面をてけたまま黙ってそれを見ていた
何で…
どうしてこんなことができるのかわからない
シンアは何も悪いことはしていない
むしろこんな人間たちでも好きでいる
なのに…
里人「な、何であんた達が」
動揺しながらもその視線は私達に向けられていた
青龍の秘密は守りたいってこと？
虫がよすぎるんじゃないかしら
A「黙りなさい。里の者達よ」
自分でも驚くくらいの低い声がでた
それに驚いたのか里の人々は一気に黙り込んだ
そしてシャインやチダイ、シンアさえも私を驚いたように見ていた
A「青龍・シンアは貴方達を呪い殺したりしないわ、優しく温かな瞳は人を守る為にある」
里長らしき人が一歩前に出て何か言いたそうにしている
だか、そんなことはさせない
A「過去にこの力を使った意、しかと考えよ」
その一言に周りが静まり返った
A「青龍・シンア、貴殿も生まれた意、考えてみよ。必ず何かあるはずだ」
シンア「はい…」
面の内側の瞳は決意を固めたようにみえた
里の者は最後まで話そうとせず、私達が里を出るまで顔さえ見なかった
A「ヨナ達のこと、よろしくね」
その瞳が濁らなければまた会えるから、心の中で付け足し、青龍に背を向けて歩みを進める
4人もそれぞれ別れを言い、私の後についてくる
ユキナ「次はどちらへ？」
A「緑龍・ジェハの元へ」
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セレーナ - 続きを書いてほしいわ^ - ^できたら更新停止を外して更新頑張って (2019年5月7日 21時) (
レス) id: 60c907fcf4 (このIDを非表示/違反報告)
狐 - 早く、続きが読みたいです！更新頑張ってください！ (2018年5月26日 21時) (レス) id: 9b6ae3d64f (このIDを非表示/違反報告)
里奈 - キャラクターなど、能力とか工夫されていてとても面白いです！！更新頑張ってください！！続き楽しみにしてます！！がんばってください！(( o(｀･ω･ ´)o )) (2017年9月25日 17時) (レス) id: 7dd6445912 (このIDを非表示/違反報告)
百龍(プロフ) - 結葵乃さん» 申し訳ございません！レス返すの遅くなってしまいました…！ 面白いと言って頂けて感激です！これからもよろしくお願い致します!! (2016年7月19日 17時) (レス) id: b5156c55ad (このIDを非表示/違反報告)
結葵乃(プロフ) - この小説がおもしろくていつも楽しみにしてます頑張ってください (2016年7月15日 20時) (レス) id: fe87636d3f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：百龍 | 作成日時：2015年10月20日 16時
