第２９話 協力 ページ30
チダイ「ヤバイ、アイツらに先越されそう」
シャインとユキナが協力し合い、水の制作をしている間、チダイとウィンは考えを巡らせていた
ウィン「それより、チダイ。貴方は何の能力が使えるの？」
チダイ「どーだろな？限界まで使ったことないから居場所を探る以外の能力は知らねー」
考える素振りもせずにいうとウィンは盛大にため息をついた
ウィン「では、やはり私が能力でこの岩を退かすので退かした岩を静かに破壊して下さい」
確かにそれが一番安全作ではある
ただ＿＿面白みにかける…
ここはもう少し粘って欲しいところだけど＿＿
チダイ「勘違いするな。俺は師匠の命令しか聞かないから。弱い奴に協力する気なんてない」
冷たい目でそう言うとしゃがみ、一人で考えこむ
ウィンは呆気に取られたようにポカンとしていた
そして気を取り直すチダイの横に座る
ウィン「それでは、チダイはA様の命令を無視することになりますよ。“私達二人”に頼まれたのですから」
チダイ「！」
さすがにウィンは頭がいい
そう、これはチダイにとって私以外との協力を学ぶ場でもある
だから決して一人では成功してはならない
A「チダイ」
私が呼ぶとしゃがみこんでいたチダイは目にも留まらぬ速さでこっちにきた
チダイ「何でしょう」
片膝をつき、顔を地面に向ける
A「別に叱るわけではないわ。顔をあげて？」
しぶしぶ顔をあげ、私を見上げるチダイの目は不安がっていた
A「チダイ、あなたの力は“地”の力を使っている…それはわかってるわね？」
私の言葉に首を縦に何回もふる
A「目に見える力だけだど何も意味ないの。貴方が“地”の力を備わったのは違う意味がある」
わかるかしら、と尋ねると首を横に振る
A「そうね…」
私は立ち上がるといくつもつもった岩のてっぺんを見据えながら気泡を作る
A「この色は私を助けてくれる自然の植物」
チダイに説明をしながら緑色の気泡を地面に飛ばす
一瞬、気泡と大地が眩く光ると気泡が当たったところから緑色の植物のツルが出てくる
チダイ「？」
チダイに微笑むとツルは岩を静かにそして勢いよく私に向かって投げつける
チダイ「！」
咄嗟に剣で私を守るように岩を切った
チダイ「な、何を！？」
A「チダイにとって私は守る存在？」
迷うことなく頷く
A「そう…じゃあ＿＿」
ツルはウィンに向かって岩を投げる
＿＿続く
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セレーナ - 続きを書いてほしいわ^ - ^できたら更新停止を外して更新頑張って (2019年5月7日 21時) (
レス) id: 60c907fcf4 (このIDを非表示/違反報告)
狐 - 早く、続きが読みたいです！更新頑張ってください！ (2018年5月26日 21時) (レス) id: 9b6ae3d64f (このIDを非表示/違反報告)
里奈 - キャラクターなど、能力とか工夫されていてとても面白いです！！更新頑張ってください！！続き楽しみにしてます！！がんばってください！(( o(｀･ω･ ´)o )) (2017年9月25日 17時) (レス) id: 7dd6445912 (このIDを非表示/違反報告)
百龍(プロフ) - 結葵乃さん» 申し訳ございません！レス返すの遅くなってしまいました…！ 面白いと言って頂けて感激です！これからもよろしくお願い致します!! (2016年7月19日 17時) (レス) id: b5156c55ad (このIDを非表示/違反報告)
結葵乃(プロフ) - この小説がおもしろくていつも楽しみにしてます頑張ってください (2016年7月15日 20時) (レス) id: fe87636d3f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：百龍 | 作成日時：2015年10月20日 16時
