◇*9*◇Naoki ページ9
.
"またかよ"
.
毎日毎日、しかもまた新しい客だし…
よくやるよ…
.
.
.
ナオキ「…また来てたよ、お前目当ての客」
.
.
和「……ふーん」
ナオキ「…ふーんって…お前の客だろ？仕事中に来られても迷惑だって言えよ！」
.
グラスを洗う手を止めないまま気のない返事をする横顔に
そう叫んでも
和「…知らねぇーよ…あっちが勝手に来んだから…」
って…
ダルそうな声が返ってくるだけ。
.
.
コイツと仕事するようになって
もう1年以上は経つけど、
いまだにコイツが何を考えてるか分からない。
自分のこともあんまり話さないし
クールっていうか
無口っていうか…
オーナーに連れられて初めて和也がここに来たときから
なんか…
醸し出す空気が独特で、
変わったヤツだな…と思った
.
.
ナオキ「…でも今日の客はいつもと違う感じだったけど」
和「……ﾌ、惚れた？」
ナオキ「違うよ！…ってか俺は客に惚れるとかありえねぇし！」
仕事は仕事
プライベートはプライベートで分けたいタイプだし
それに普通の一般的な恋愛の方が無難で楽じゃん
なんて思ってたら
和也に小さく笑われて、
なんか分かんないけど見透かされてるみたいで
自分の考えが恥ずかしく思えた
.
.
いつもそうだ。
コイツのなんにでも冷めたような態度がそうさせるのか、
いつも上から見られてるような気がして…
歳は俺の方が１個年下なんだけど
年齢とか
そーゆーのじゃないんだ
俺に対してだけってことでもない
誰を前にしても、誰と話してても
コイツは
どこか軽く考えてる
もしかしたらそれがコイツの性格なのかもしれないし
全てに関して同じである以上
それに対して文句言ったりは出来ないんだけど
.
.
ナオキ「……ただ俺は…お前の考え方だけは理解出来ないよ」
和「……出来ねぇだろーな 笑」
.
.
この嘲笑うような冷たい目が
どうしても気にくわないんだ
.
ラッキー嵐ドラマ&映画
よいこの味方〜新米保育士物語〜
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 697人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
