◆*38*◆ ページ38
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体を起こして、先輩に言われた通り
服を脱いでタオルで体を拭く
わ、ほんとに汗だく…
下着まで湿ってて
一回すっきりしようと、全部綺麗なものに替えた
こんなになるまで必死だったなんて…
今でさえなくしたままのネックレスのことを考えると胸が痛むけど
それと同じくらい
先輩やナオキくんにとんでもない迷惑をかけちゃったって…
そのことが頭の中をｸﾞﾙｸﾞﾙと渦巻く
店の前で急に目の前が真っ暗になって
最後に耳元でナオキくんのビックリした声を聞いたのは覚えてるの
あの、意識を失う直前
ネックレスのことをカズには絶対に知られたくないって思った
もうとっくに忘れてるかもしれないし、そんなこと興味ないって言われるかもしれないけど
それでも
ただ私が、知られたくなかった…
私たちがこんな再会の仕方をしたのも
あなたがあんな風に変わってしまったのも
今このタイミングでネックレスをなくしたのも…
全部神様が決めたことなら私は今、試されているんだと思うの
いたずら好きな神様に
私の恋の結末を試されてるんだ
.
.
.
智「A？着替えた？」
「ぁ、はい…」
智「…おお、…ふふ、やっぱパジャマ萌えるな 笑」
「え、？」
智「つかこの部屋マジで女のコやな 笑」
ベッドの前に腰を下ろしながら
"ぬいぐるみこんなあったら埋もれんじゃん"って
枕元にあったウサギを手に取る先輩
そのお腹をぷにぷにしたり耳を引っ張ったり、
眉間にシワを寄せながら遊ぶ先輩が可笑しくて
子どもみたいだな…って思った
智「…笑ったな」
「…ぇっ？」
智「どーせガキみたいとか思ってんだろ」
「…」
智「おいこら！笑 申し訳なさそうな顔してねぇで否定しろ！」
「ふふふ、だって先輩可愛い…」
拗ねてるような目で私を見る先輩をそう言って笑ったら
それを見て
なぜか今度はもっと唇を尖らす
智「…」
「…？せんぱい？」
智「…相変わらず悪い女やなAは…」
「…!？//ふ、」
いつの間にか先輩の指に摘ままれていたツヤツヤの赤い実が突然唇に触れたら、
ビックリする私を横目に
"せっかくいいもんあげようと思ったのに…"って
恨めしそうな膨れっ面にプイッて顔を背けられた
.
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よいこの味方〜新米保育士物語〜
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